原油先物が上昇に転じる、米在庫取り崩し見通しや中東リスクで

[シンガポール 26日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇に転じた。業界団体の在庫統計で米国内の在庫増加が示され序盤は下落していたものの、需要が高まる第3・四半期に結果的に在庫が取り崩されるとの見通しや中東のリスクが意識された。

0406GMT(日本時間午後1時06分)時点で、北海ブレント先物は0.40ドル(0.5%)高の1バレル=85.41ドル。米WTI先物は0.43ドル(0.5%)高の81.26ドル。

市場筋によると、米石油協会(API)がまとめた21日までの1週間の米原油在庫は91万4000バレル増加した。アナリストは約300万バレルの減少を見込んでいた。米ガソリン在庫も384万バレル増加。予想は100万バレル減だった。

DBS銀行のスブロ・サルカー氏は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での攻撃や、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの対立など、地政学的リスクが高まっていると指摘した。

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