「南海の獣人」の異名を取ったレスラーのシカ・アノアイさんが７９歳で死去したことが２５日（日本時間２６日）にＷＷＥから発表された。
東サモア諸島出身のシカさんは１９７０年代にデビューし、兄のアファ・アノアイと兄弟タッグ「ザ・ワイルド・サモアンズ」で活躍。世界各地のタッグ王座を獲得した。７７年に国際プロレスで初来日すると、７８年にはグレート草津、アニマル浜口組を破りＩＷＡ世界タッグ王者となった。また８１年には新日本プロレスで来日し、北米タッグ王者の坂口征二、長州力組にも挑戦した。
ＷＷＥ（当時はＷＷＦ）には７９年１０月に登場し、８０年４月にはＷＷＦタッグ王座を獲得。８４年１１月に離脱するまで同王座を計３度戴冠し、１９９０年代の引退後は２００７年にアファとともにＷＷＥ殿堂入りを果たしている。
シカさんは前統一ＷＷＥユニバーサル王者ローマン・レインズことジョー・アノアイ、２０１７年に死去したロージーことマット・アノアイの父親としても有名だった。ＷＷＥは「アノアイの家族、友人、ファンに追悼の意を表します」と発表した。
