【お天気コラム】六月病を吹き飛ばそう

■ジメジメシーズン到来!不調がでやすい季節です

やっと、梅雨入りしましたね。今年は梅雨の到来が遅かった感じが否めませんが、梅雨入りが遅いと一度に降る雨の量が多いと警戒する声も聞かれますので、予報や警戒情報には十分注意したいものです。気をつけたいといえば、この時期に心配されるのが六月病…いま五月病の間違いでは?と思った方、いえ、六月病のほうがもしかしたら厄介かもしれません。

<六月病とは?>

環境の変化に合わせよう、周りとうまくやっていかなくちゃ!と思う緊張状態が長期間続いたせいで疲れやストレスが蓄積してしまい、心身に不調がでてくることです。五月病の場合は「急性」ですが、六月病はその状態が継続したことにより、慢性的になっている可能性が。この状態は転職した人、新入社員など職場においてありがちなこと認識されやすいのですが、子どもや主婦にも当てはまり「誰にでもある症状」だということがわかっています。

だるさを感じる・よく眠れない・寝つきが悪い、と感じる人が多いほか、頭痛やめまい、吐き気、食欲の減退などが上げられます。人は日光に当たる時間が少ないと不調を感じたり、メンタルが不安定になりやすく、もちろん個人差はありますが特に梅雨時は「体調がよくない」と訴える人が増えるようです。

出典:リビング多摩Web

■早めに気づきたい「変化」のチェックポイント

できるだけ早めに気付けた方が、対処もしやすいと思います。以下に3つの観点からチェックリストを作りましたので確認してみてください。心と身体で3つ以上、生活で2つ以上当てはまったら対処を。

「心の変化」

□ イライラする頻度が増えた

□ 気持ちが沈みがち

□ 不安や焦りを感じやすい

□ 何事も面倒で億劫になった

□ 趣味などに興味がなくなった

□ 集中力がなくなった気がする

□ 物忘れしやすい

□ 注意力や判断力が低下している

□ 涙もろくなった

□ 感情の起伏が激しい

「身体の変化」

□ 寝つきが悪い

□ 睡眠時間は長いのに寝た気がしない

□ 朝起きるのが辛い

□ 食欲がない

□ 肩こりや頭痛がひどい

□ 吐き気やめまいがする

□ 疲れが取れない

□ 体がだるい・重い

□ 便秘・下痢・腹痛がある

「生活の変化」

□ つい食べすぎてしまう

□ お酒やたばこの量が増えた

□ 遅刻しがち

□ 「すみません」「~しなきゃ」が口癖になった

□ 友人や同僚との約束を直前に断ってしまう

出典:リビング多摩Web

■六月病に対処するには?

常にリラックスできて心身も絶好調!だと理想ですが、ストレスは誰にでもあります。ストレスを何に感じるかは人それぞれですし、他の人にとってはなんでもないことが自分にとってはすごく大きなストレスになることも。環境や生活は常に変わっていますので、ストレスを感じることも変化するでしょう。いまやストレスは、常について回るものといっても過言ではないかもしれません。

では、どうすればよいか。まずは「ストレスに気づくこと」が大事です。「慣れているストレス」は対処法もある程度わかっている場合が多く、ストレス反応としてはそれほど大きくなりません。でも「不慣れなストレス」に関してはどうしてよいかわからない状態に陥ってストレス反応も大きく出てしまいがちです。

「あれ、もしかしたらちょっと調子よくないかも?」と思ったら、ストレスチェックなどでご自身の状態をできる限り早めに正しく知ることが大事です。悪化する前に小出しに発散して対処されることをおすすめします。

ちなみに私の場合はノートにどちゃーっと全部書いて吐き出します。まずは出す!で、その日はそのまま寝ることもありますし、翌日ちょっと冷静になって吐き出したものを見て、なにが問題で嫌だと感じるのか、客観的に、俯瞰(ふかん)で見ると意外と冷静になれたりします。(見ないでビリビリに破いて捨てたことの方が多いかも)

涙を我慢せずに思いっきり泣くこともストレス解消の一案です。天候や季節に左右されないご自身の対処法をいくつか用意しておくと良いと思います!

日頃のストレスを毎日のちょっとした何かでリセットする工夫を。梅雨明けまでは空はどんより灰色の日が多そうですが、せめてストレスにはどんよりさせられずにできるだけ清々しい気持ちで過ごされますように。

困ったな あのイライラで眼が冴える 明日のために ノートを広げる

出典:リビング多摩Web

加藤十果(かとうとか)

季節情報・防災ライター/防災士・東京防災コーディネーター・健康管理士・食生活アドバイザー・応急手当普及員・防火管理者・第三級アマチュア無線技士・ワイン検定を取得。実践的で役立つ防災術をテーマに、地域や人・企業を取材、土地リスクに合った防災や、身近な季節のことにスポットを当てる。空と富士山の変化を楽しみながら多摩川沿いを散歩するのが好き。

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