チャールズ国王「OKAERINASAI」ウィリアム皇太子「Welcome back」イギリス留学経験ありの両陛下もてなす英国王室の流儀

イギリスを訪問中の天皇皇后両陛下は25日、ロンドンで国賓としての歓迎行事に先立ち、ウィリアム皇太子と再会を喜ばれました。

日本時間25日午後8時頃、モーニング姿の陛下とレースがあしらわれたオフホワイトの装いの皇后さまは、宿泊先のホテルを訪れたウィリアム皇太子と握手を交わし、「またお会いできてうれしいです」と笑顔で再会を喜ばれました。

ウィリアム皇太子は「Welcome back(お帰りなさい)」「お二人ともここ(イギリス)をよくご存じですよね」と笑顔で声をかけるなど、終始和やかな雰囲気で旧交を温めました。

陛下は1983年から85年まで、皇后さまは1988年から1990年まで、イギリスのオックスフォード大学に留学されているので、ウィリアム皇太子はあえて「お帰りなさい」と述べたようです。

両陛下はエリザベス女王による招待から4年を経て実現した訪問について「お待たせしてしまって」と話されました。

ウィリアム王子が「同時期にいらしたのでしたっけ?」と両陛下がオックスフォード大学で学んでいた時期について尋ねると、皇后さまは「(陛下の方が)5年前に」と話され、陛下は「彼女はベリオールカレッジで私はマートンカレッジにいたんです」「とても楽しかったです」と当時を振り返られました。

またウィリアム皇太子は、陛下が24日訪れたテムズバリアの感想を訪ね、陛下は「とても興味深かったです。18世紀のテムズ川の水運について研究していたので、テムズバリアに関心があり、訪れることができて良かったです」と答えられました。

両陛下はその後、歓迎式典で、チャールズ国王夫妻と笑顔で再会を喜び、荘厳な馬車でバッキンガム宮殿までパレードされました。

バッキンガム宮殿で行われた晩餐会では、チャールズ国王が日本語で「EIKOKUNI OKAERINASAI」とスピーチしました。

ウィリアム皇太子に続いて、チャールズ国王も両陛下に「お帰りなさい」と呼びかけた形です。

荘厳な儀式と共に、両陛下とイギリスとの強い繋がりを意識した、温かなおもてなしの心も見せてくれました。

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