イギリスで“両陛下フィーバー” 行く先々で大歓声「陛下!」「雅子さま!」“思い出の地”で再会を心待ちにする人も…

日本時間の23日未明、約15時間のフライトを経て、天皇皇后両陛下が訪問先のイギリスに到着されました。

雅子さまは、ホワイトのヘチマカラーがアクセントになった、爽やかな水色のスーツ姿。陛下のネクタイも、水色。おなじみの「リンクコーデ」です。

両陛下は、チャールズ国王の代理として出迎えた関係者と笑顔で握手を交わされ、チャールズ国王が提供した両陛下の専用車に乗り込みます。

向かった滞在先のホテルには、現地に住む日本人だけでなく、イギリスの人々もお二人の姿を一目見ようと集まっていました。

現地に住む日本人:
直接お会いするのは初めてなので、身が引き締まる思いというか、緊張しています。

イギリス人男性:
ワクワクしています。天皇陛下がチャールズ国王を訪問されるなんて、すごいと思います。

両陛下の車が見えると、沿道から歓声が沸き上がります。陛下が車から降りられると、「陛下!」「雅子さま!」「ようこそ!」と歓迎の言葉が飛び交いました。

両陛下を乗せた車の撮影に成功したという男性は、興奮気味に感動を話してくれました。

両陛下を乗せた車の撮影に成功した男性:
窓が開いて、雅子さまが手を振ってくれました。興奮しています。うれしいです。きょうは日本のビールを飲みます!

訪問先では熱烈な歓迎

今、イギリス国内で巻き起こっているという、“両陛下フィーバー”

到着から一夜明け、訪れた「ジャパン・ハウス」前にも大勢の人たちが集まり、陛下はにこやかに手を振って応えられていました。

アニメや伝統工芸など、日本のカルチャーや魅力を発信する施設として、2018年にオープンした「ジャパン・ハウス」。陛下は、能登半島地震の被災地の輪島塗など、伝統工芸品の説明に耳を傾けられました。

他にも、日本人クリエイターに関する展示などを鑑賞された陛下。
その約2時間後には、現地で活躍する日本人を宿泊先のホテルに招き、懇談されました。

陛下は、日本人学校の現状や今一番力を入れている活動などを質問し、最後には「どうかお体にお気を付けて」とねぎらわれる様子も。

世界三大バレエ団のひとつ、「ロイヤルバレエ」で最高位の「プリンシパル」を務め、けがでリハビリ中の平野亮一さんは、陛下から「動きが激しいですよね」「早い回復を」と気遣いの声をかけられたことに感動を覚えたと言います。

「ロイヤル・バレエ」プリンシバル 平野亮一さん:
温かく会話をさせていただいて、光栄でした。

“思い出の地”で再開を心待ちにする人々

到着から、様々な行事に臨まれている両陛下。
現地時間25日には、チャールズ国王夫妻主催のバッキンガム宮殿での晩餐会など、国賓としての行事が予定されています。

そして、28日に予定されているのが、お二人が留学されていた、“思い出の地”オックスフォードへのご訪問です。

現地で、語学学校の教師をしている岩永照子さんは、雅子さまとの“再会”を楽しみにしていました。

雅子さまが通った語学学校の教師 岩永照子さん:
英語ももちろん全く問題なく堪能でいらっしゃいましたけども、オックスフォードにいらっしゃいまして、経済用語などを中心にスペシャライズな英語を勉強なさりたいということで、おいでになりました。

雅子さまはオックスフォード在学時、専門的な英語を習うなど、外交官としての勉強に励まれていたといいます。

雅子さまが通った語学学校の教師 岩永照子さん:
(雅子さまは)チャーミングでいらっしゃるし、お美しいですし、頭脳明晰。
おっしゃることはもう何でもはっきりおっしゃる方で、英語で言うと「assertive」(ハキハキとした)な、「アグレッシブ」ではなく「アサーティヴ」な方でいらっしゃるんです。
オックスフォードのあの時期、すごく思い出深いものになっていらっしゃるんじゃないかな
と思います。

雅子さまとの再会を心待ちにしている人物は他にも。東大時代の友人で、留学中の雅子さまを訪ねたという、土地陽子さん。

雅子さまの東大時代の友人 大和日英基金 理事 土地陽子さん:
すごく勉強しておられて、もう「何かこもりっきりなの」とおっしゃっていたけれども、オックスフォードのカレッジを案内していただいた。

当時、猛勉強の日々を過ごしていたという雅子さま。その後、届いた手紙にはこんな言葉が書かれていたと言います。

雅子さまの東大時代の友人 大和日英基金 理事 土地陽子さん:
「3学期の頭にある試験の準備をしているところです」ということを書かれていて、「1学期をさぼっていたせいもあって、ちょっと焦ってます」って。ただ全体としては、オックスフォードを非常に楽しんでいますということも書かれていて。
まず、このイギリスの初夏の美しい季節を楽しんでいただきたいというのはありますが、(ご訪問は)イギリスに長い日本人にとっては非常に喜ばしいことでもあるし、「ようこそおいでくださいました」ということを伝えたいと思っています。
(めざまし8 6 月24日放送)

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