「わっしょい」「ソイヤ」「ジョヤサ」「さやっさ」 、祭りの掛け声は地域で全然違う?

【最近気になる注目ワード・38】日本では年間を通して多くの祭りが開催されている。祭りといえば、盛大な掛け声とともに神輿を担ぎあげるイメージを持つ人が多いだろう。ネット上では、その掛け声の種類について盛り上がっていた。

祭りの掛け声には理由がある?(画像はイメージ)

「わっしょい」とは限らない……?

祭りで神輿を担ぐときの掛け声といえば、「わっしょい」が代表的。しかし実は地域によって独特の掛け声をする祭りがあるようだ。

例えば「秋田県では『ジョヤサ』と言ってますよ」「広島の尾道は『さやっさ』だった」「博多祇園山笠だとスピードによって、『おいさ』『おっしょい』『よいよい』って変わってて面白かった」などの声が上げられている。

さらに千葉県浦安市で開催される浦安三社祭では、「マエダマエダ」という変わった掛け声も使われている。街中から「マエダマエダ」という声が聞こえる状況を想像すると、クスっとしてしまうかもしれない。

「わっしょい」と並んで多く使われている掛け声に「ソイヤ」がある。過去にはテレビ番組「Nスタ」で、ソイヤ派とわっしょい派でどっちが多いのかを調査。「わっしょい」が圧倒的に多いかと思いきや、意外と「ソイヤ」も多かったようだ。

「わっしょい」は東京の下町、「ソイヤ」は山形という説も

実は「わっしょい」と「ソイヤ」は発祥の地が異なり、東京の下町では「和をもっていっしょに」という意味で「わっしょい」が使われていたそう。一方でソイヤは山形が発祥で、山形から出稼ぎにきた人が東京で広めたという説がある。

また「わっしょい」だと神輿の揺れが大きくなりやすく、看板などにぶつかる可能性があるため、揺れが小さくなるソイヤが浸透してきたのではないかという説も紹介されていた。

改めて考えてみると、祭りの掛け声も意外に奥が深い。四季を通じて各地で祭りが開催されるため、たまには掛け声に耳を澄ませて楽しんでみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

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