圧倒的な爽快感と「モンハン」らしさ!「モンスターハンターパズル アイルーアイランド」先行レビュー

モンスターハンターパズル アイルーアイランド」を配信にさきがけレビュー。パズルを解いて困っているアイルーを助けていくスマートフォン向けパズルゲーム。その圧倒的爽快感を紹介する。

「モンスターハンターパズル アイルーアイランド」は、カプコンが2024年6月27日に配信予定のスマートフォン向けマッチ3パズルゲーム。タイトルの通り、世界観のベースは「モンスターハンター」シリーズ。ただ、たとえ「モンスターハンター」を知らない人がプレイしてもおもしろいと思えるだろう。

今回、配信にさきがけてプレイして筆者はそう感じた。…というのも、まずマッチ3パズルゲームとしての爽快感が圧倒的なのだ!その上で、アイルーたちにフォーカスしたストーリーが楽しい。シリーズのファンはもちろん、幅広いプレイヤーが楽しめる一作となっている。

■アイルーたちの困りごとを解決! 圧倒的に爽快なパズルパート

本作の舞台となるのは、アイルーたちが暮らす島。ただ、アイルー達が暮らしていた村は崩壊し、荒れ果てた状態だ。プレイヤーは記憶喪失の状態で目を覚ましたアイルーとなって、さまざまな困りごとを抱えたアイルーたちを助けるために行動を開始する。

アイルーたちの困りごとを解決するのに必要なのが、どんぐり。どんぐりを入手することで解決が進行し、ストーリーが展開していくというかたちだ。そして、どんぐりを入手する方法がパズルパートのクリアとなっている。

パズルパートは、同じ種類のピースをタテヨコに3つ以上繋げることでマッチングし、お題を達成することでクリアとなる。お題には、指定されたピースを指定された数以上マッチングする、ステージ内のぬいぐるみを画面下に到達させる…など、さまざまなものが用意されている。

4つ以上のピースを繋げると、角笛や大タル爆弾、ブーメランといった特殊なピースが作られる。これらのピースは、移動させるかダブルタップすることで効果が発動。他のピースを一気に消すことができる。これだけでも気持ちイイが、連鎖が起こりやすいのも魅力。一気に大量のピースがマッチングし、爽快な上にクリアへ近づくチャンスでもあるのだ。

ところで、一般的なマッチ3パズルゲームではピースをタテヨコ方向にしか動かせない。しかし本作では、ナナメ方向への移動が可能となっている。このため、角笛や大タル爆弾などの特殊ピースが作りやすく、より爽快感が得やすい。また、パズルがクリアしやすいという点では初心者でもプレイしやすいし、より戦略的にプレイできるという点では上級者のやりこみにも向いている。

ここまででも十分爽快なマッチ3パズルゲームといえるが、本作はこんなもんじゃない。本作の爽快感を圧倒的なものにしているのが、「ニャンダフルタイム」。

マッチングを6コンボ以上連鎖させると、ルーレットが出現。このルーレットで「ニャンダフルタイム」のマスを引き当てると、制限時間内にピースを動かし放題となる。動かし放題なので、ピースをガンガン繋ぐことが可能。制限時間終了時にピースが一気に消えるのが爽快だし、その後出現する角笛や大タル爆弾によってさらなるマッチングが発生。これが、脳からアドレナリンが湧き出るほど爽快!まさに、圧倒的爽快感が味わえる要素だ。

■モンスターとの戦いや村の復興!「モンスターハンター」要素もバッチリ

ここまで紹介した通り、本作のパズルパートは完成度が高い。ただ、それだけだと、「モンスターハンター」の世界観である必要がない。やはり「モンスターハンター」のタイトルである以上、「モンスターハンター」らしさを味わいたいと思ってしまう。だがもちろん、この点でも本作はぬかりがなかった。

まず、パズルパートのステージにはモンスターに挑むボスステージが用意されている。当然、ボスとして立ちはだかるのはリオレイアやリオレウス、ドスジャギィといったシリーズでおなじみのモンスターたち。モンスターの攻撃によって動かすことのできないお邪魔ピースが作られたり、スペシャルペースを消されたり等、様々な邪魔をしてくるため、攻略難度的にもボスに挑んでいる手ごたえをしっかり味わうことができる。

ちなみに、リリース時点でステージは450種類以上用意されるという。しかも、モンスターが登場するステージも今後のアップデートにより追加予定とのこと。今後どのモンスターが登場するのかが楽しみだ。なお、リリース時点で大型モンスターの迫力と強靭さを体験させてくれるのが、「タマミツネ」。ただ登場はかなりゲームが進んでからになっているため、「モンスターハンター」ファンとしてはまずは「タマミツネ」の登場を目指すというのが目標になりそうだ。

次に、ストーリーを通しても「モンスターハンター」らしさを体験できる。本作のビジュアルやストーリーは、シリーズ本編とは異なりキュートでコミカル。ただ、素材アイテムを集めて衣装や建物をカスタマイズし、村を復興していく…という流れは完全に「モンスターハンター」。ちなみに「モンスターハンター」が好きでアイルー好き、その上コミカルタッチのストーリーが好きな筆者は、パズルパート以上に本作のストーリーが気に入ってしまった。

■シリーズファンのみならず幅広いプレイヤーが楽しめる爽快なパズルゲーム

マッチ3パズルゲームの中でも圧倒的に強い爽快感。そして、キュート&コミカルなタッチのストーリー展開とともに確実に味わえる「モンスターハンター」らしさ。今回本作をプレイして、こうした要素が本作の魅力だと筆者は感じた。

作品から感じられる味わいは確かに「モンスターハンター」の延長線上にあるので、「モンスターハンター」ファンは確実に楽しめるだろう。一方で、初心者でも快適・爽快に楽しめるため、これまで「モンスターハンター」をプレイしたことがなかった人でも、またはマッチ3パズルゲーム未経験という人でもまったく問題がない。リリースが楽しみな一作だ。

(C)CAPCOM


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