モノリスブームが到来している。米コロラド州フォートコリンズの北西に謎のモノリスが出現したのだ。
モノリスとは１枚の塊状の岩や石、金属からなる地質学的特徴を表すもの。ＳＦ映画「２００１年宇宙の旅」では、地球外知的生命の道具で、人類の進化を促す物体などとして描かれた。
２０２０年冬には米国の複数の州、英国、ベルギー、ウクライナ、ポーランドなど世界中にモノリスが出現した。表面が鏡のように磨き込まれた金属製の三角柱の物体だ。誰が何のために建てたのか分かっておらず、宇宙人のメッセージ説、驚かせたいアーティスト集団によるイタズラ説などさまざまな説が出ている。
今年は３月に英国、６月に米ネバダ州ラスベガスに出現したことが確認されている。そしてコロラド州に２３日、モノリスが現れた。地元紙コロラドアンが２５日、報じた。
同州ベルビューのハウリング・カウ・カフェのマネジャー、ブルック・ウィリアムズさんが２３日朝、隣の丘の頂上に物体があるのに気づいた。高さ約２・５メートル、幅約１・２メートルで鏡のようにピカピカに輝いている。前日はなかったので、一夜にして出現したのだ。
翌日、客の目撃談がＳＮＳに投稿され、多くのやじ馬が集まっているという。地元のＳＮＳでは、誰がなんのために建てたのか臆測が飛び交っている。
地主のロリ・グレイブスさんは「私自身も答えを知りたいです。誰かが都市伝説を作ろうとしているのかもしれません。アーティストが何かを主張しようとしているのかもしれません。宇宙人がコミュニケーションを強化しようとしているのかもしれません。いろいろ推測できます」と話している。
