5秒で作れるオーバースイング矯正器具 グリップエンドに“ティ”を挿したらシャフトの向きが丸わかり!

トップでティの向きが飛球線と平行が理想。左手首が甲側に折れると、グリップエンドが体の後ろを向いてシャフトがクロスする(撮影:田中宏幸)

バックスイングの途中からクラブは視界から消えるため、トップでシャフトがどんな位置に収まっているかは、鏡を見たり動画を撮らないとよく分からない。そんなとき、ティーチングプロの富澤真理子は、グリップエンドにティを挿す練習を教えている。

練習場でトップの位置を確認する時、振り返ってしまうと前傾が起きやすい。するとボールとの距離がどんどん離れてミート率は下がります。そのヘッドやシャフトの延長線上にあるグリップエンドなら、上体を起こさずに“チラ見”でシャフトの向きを確認することできます。

オーバースイングに悩んでいる方には、グリップエンドにティを挿して、クラブの通り道を確認する練習が効果的です。ティを挿したままボールを打つこともできますが、ゆっくり素振りするだけでもいいと思います。

このとき、クラブの通り道が大事で、ティを体の正面に向けながら上げていくと、いい位置にトップが収まります。バックスイングでティが地面を指して上がると、トップでは体の後方を向いてオーバースイングになってしまう。グリップエンドにティを挿して、クラブの通り道を意識してトップを作ると、ミート率はもっと良くなります。

トップのときのティの向きは飛球線と平行が理想。でも私は「ティが体の正面を向いたら打ってください」って言っちゃいます。実際には、クラブの重さや勢いで自分のイメージよりも深くトップは入りますからね。

また、「ドライバーがいいとアイアンがダメ」「アイアンがいいとドライバーがダメ」というお客さんもすごく多いです。それも大きすぎるトップが原因の1つで、ドライバーもアイアンも統一できるコンパクトなトップの位置を決めると、同じように打てるようになりますよ。

■富澤真理子
とみざわ・まりこ/1992年2月生まれ、東京都出身。名門・埼玉栄高校ではキャプテンを務め、3年時の1年が渡邉彩香だった。法政大学を出て一般企業に4年半勤めた後、現在はインストラクターに転身し『広尾ゴルフインパクト』でレッスンを行っている。小学生の時に通っていたゴルフスクールが一緒だった男子プロの浅地洋佑とは幼馴染み。

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●トップで飛球線よりもシャフトが右を向く『シャフトクロス』に悩んでいる一般ゴルファーは多い。関連記事の【シャフトクロスになりがち! トップで曲がる左ヒジを“ピーン”と伸ばすには?】では、その特効薬を紹介している。

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