午後3時のドルは159円後半、2カ月ぶり高値圏で底堅い

Shinji Kitamura

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の159円後半で取引されている。オーストラリアの消費者物価指数(CPI)が予想を上回って豪ドルが上昇し、ドルと円がともに売られたことで、ドル/円は高値圏で売買が交錯した。

ドルは2カ月ぶり高値圏となる159円後半で底堅い動きが続き、豪CPIの発表後に一時159.90円と、今月24日につけた2カ月ぶり高値に迫る場面もあった。ただ、「160円台では介入警戒感が強まる」(外銀アナリスト)といい、上値を買い上がる動きは限られた。

この日に目立ったのは豪ドルの動き。強含みのCPIを受けて106円ちょうど付近から後半へ急上昇し、2007年11月以来約16年半ぶり高値を更新した。豪金利先物市場が織り込む8月の利上げ確率は1割強から4割弱へ上昇した。

市場では「中銀の物価見通しを上回る可能性が出てきた。まだ基本シナリオではないが、仮に中銀が経済活動や労働市場の見通しも引き上げることになれば、利上げが行われる可能性もある」(オーストラリア・ニュージーランド銀行のシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏)との声が聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 159.80/159.83 1.0702/1.0706 171.06/171.07

午前9時現在 159.70/159.71 1.0709/1.0710 171.02/171.03

NY午後5時 159.69/159.72 1.0712/1.0716 171.06/171.12

© ロイター