慶尚北道、日本の少子化対策を学ぶため特使団を派遣=韓国

韓国南東部に位置する慶尚北道が、少子化対策の事例をベンチマーキングするため、少子化対策の優秀自治体として知られる日本の鳥取県と岡山県奈義町に特使団を派遣したことが分かった。この交流を通して、日本の自治体との協力関係も強化する。

25日、慶尚北道によると、24日にキム・ミンソク政策室長とアン・ソンリョル少子化対策本部長を含む特使団が、3泊4日の日程で日本を訪問した。この訪問は、慶尚北道のイ・チョルウ(李チョル雨)知事と鳥取県の平井伸治知事との「少子化対策協力」に関する電話会談の後に行われた後続措置の一環だという。

特使団は、25日に平井知事と会い、少子化対策をはじめとする経済や文化交流の拡大を目的とした姉妹提携の推進について話し合った。また、鳥取県が主催する出生率低下対策専門家会議に参加し、両自治体の少子化対策の戦略を共有し、国際フォーラムの共同開催を含む協力体制の構築について討議した。

26日には、出生率2.95の奇跡を成し遂げた岡山県奈義町を訪れ、女性の就業支援施設「しごとコンビニ」を視察する。この施設は、女性の就業機会を増やすことで知られ、慶尚北道でも参考にし、下半期に「慶尚北道しごとコンビニ」の試験運営を開始する予定だ。第一号店は亀尾市にオープンする。

さらに、特使団は奈義町が運営する無料の保育施設「なぎチャイルドホーム」を訪れ、共同育児方式や地域住民が子どもたちの世話をする「子育てサポートスマイル」などの優秀政策事例を視察する。

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