【独自】「クビにするぞ!」ビルオーナーかたる高齢男 威圧的に古着店アルバイト脅し…現金4万円だまし取る 秋葉原

東京・秋葉原の洋服店で19日、「俺はビルのオーナーだぞ!」と名乗る高齢の男が、店員から現金4万円をだまし取った。
オーナーをかたった男は「お前をいつでもクビにできるぞ!」と威圧的な態度を取り、アルバイト店員を脅して商品などを持ち去った。

オーナーを名乗る“ポロシャツ男”

東京・秋葉原の洋服店で19日午後1時ごろ、カメラがとらえたのは、アルバイトの店員に話しかける黄色いポロシャツの男だ。
高齢とみられ、少し偉そうな態度だ。

アルバイトの店員に、「きょう店長か、オーナーいるか?」と話しかけてきたという。

店長の不在を伝えると、男の態度が一変、「俺のことを知らないのか? 俺はこのビルのオーナーだぞ!お前をいつでもクビにできるぞ!」と、威圧的な態度を取り、ビルのオーナーと名乗った。

しかし、これは真っ赤なウソで、男はオーナーではなく、店と関わり合いもない人物だったのだ。

「返しに来させるから」店員騙す

男はその後、洋服を見ながら店員にウソをつき続け、突然不思議な要求をし始める。

被害店舗の店長によれば、「北海道の恵まれない子どもたちに服を送りたいから、30着ぐらい見繕ってくれ」と話してきたという。

店員が服の用意を始めると、高圧的な男からの要求はさらにエスカレートしていく。

男は「万札ないか?5万ないか?すぐ別の者に返しに来させるから、用立ててくれ」などと大胆に要求。
ビルのオーナーだとだまされたままの店員はレジを開け、お札を取り出した。

すると男は指をさし、渡せといわんばかりに右手を動かし、そしてついに、店員からレジにあった現金4万円をだまし取ったのだ。

被害に遭った店の店長は映像を見て、「かなり大胆だったのと、オラオラした高圧的な感じで終始来ていたんで、やっぱり怖くてっていうのがあったみたいです」と語った。

男はその後、服代と4万円は別の者に持ってこさせると言い残し、自転車で走り去っていった。

店長は、「スタッフを脅すようなことをしたり、精神的なダメージが大きいような被害だったんで、そういうのがちょっと許せないですね」とも話した。

店長が警視庁に通報し、捜査が行われている。
(情報提供は、警視庁万世橋警察署・03-3257-0110まで)
(「イット!」 6月25日放送より)

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