【ラジオNIKKEI賞】ノーザンF生産が馬券内率13.5% 近5年で3連単“30万馬券”など高額払い戻し多発「高配当メソッド」

[過去10年]ラジオNIKKEI賞2024の人気傾向

30日に福島競馬場で第73回ラジオNIKKEI賞(GIII、芝1800m)が行われる。

今年は、青葉賞4着のサトノシュトラーセ、同5着のウインマクシマム、弥生賞3着やホープフルS6着の実績があるシリウスコルト、共同通信杯惨敗から自己条件を勝ち上がってきたショーマンフリートらが出走予定。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■ノーザンF生産馬は妙味薄

過去10年、1番人気が【2.2.1.5】だが、2017年以降は【0.1.1.5】。昨年も単勝1.9倍のレーベンスティールが3着に敗れた。また2番人気も2019年以降、連対できていない。一方で3番人気は近2年で連勝中。1~3番人気が揃って馬券外に飛んだのは過去10回中2回、5回は1頭のみの好走と人気サイドに全幅の信頼は置きづらい。とは言え、勝ち馬10頭中9頭が全て5番人気以内かつ9.9倍以下なので、人気面ではここから入るのがベターだろう。

5番人気以内馬【9.4.4.33】のうち、非ノーザンファーム生産馬は【6.3.3.15】勝率22.2%、複勝率44.4%で単複回収値はいずれも100超え。ウインマクシマムやサトノシュトラーセ、シリウスコルトから軸を選びたい。

一方、5番人気以内のノーザンファーム生産馬は【3.1.1.18】勝率13.0%、複勝率21.7%で回収値も90を切る。2021年のヴァイスメテオールや22年のフェーングロッテンといった勝利はあるが、全体で見ても【3.1.1.32】なので、同生産馬で固めるのは妙味も薄く危険。今年であればショーマンフリートとアレグロブリランテが想定5番人気以内だが、どっちも取るのは気が引ける。

■近5年は2連系馬券に妙味

3歳重賞のハンデ戦となる本レースだが、56キロ以上のトップハンデを背負った馬は【2.0.0.8】、2番人気以内でも【2.0.0.3】とゼロではないものの信頼しきれない。斤量の変更が昨年から実施され、昨年57キロのトップハンデ(2022年までなら56キロ換算)を背負ったバルサムノートは4着までだった。今年58キロを背負うセットアップや57キロのミナデオロは伏兵に甘んじそうだが、妙味はなくバッサリ切るのも手かもしれない。

昨年こそ3人気→4人気→1人気の決着だったが、6番人気以下の成績は【1.6.6.83】で例年好走。好走馬の斤量は53~54キロ、現在に合わせると54~55キロだ。重すぎても軽すぎてもだめで、ジュンゴールドヤマニンアドホックログラールはちょうどいい斤量で出走できる。

馬連の平均配当は5183円で2019年からの近5年では万馬券が2回、40~60倍台が3回と高配当。馬単が9987円で2018年まで万馬券は0回だったが近5年で4回に。BOX買いでも十分な配当に期待できるだろう。

一方、3連複の平均配当は1万8391円で、昨年は馬連より低い配当。2018年までは馬連配当に対して4倍以上の払い戻しとなる傾向だったが、近年は2~3倍前後に止まっており、人気馬の取捨が難しいわりには3連複の妙味が薄くなっている。3連単の平均配当は10万9531円、こちらも6桁配当5回のうち4回が近5年で発生。馬券としては「馬連」をメインに「馬単」または「3連単」で配当の上積みを狙えそうなレースだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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