車を運転中に持病のてんかん発作 66歳の男に懲役5年求刑 高校生などはね9人重軽傷 福岡地裁で初公判

福岡県宇美町で去年、車を運転中に持病の発作を起こし、高校生など9人をはねたとして罪に問われている男の初公判が26日、福岡地裁で開かれ、男は起訴内容を認め、検察側は懲役5年を求刑しました。

危険運転致傷の罪に問われているのは、須恵町の無職・中村進被告(66)です。

起訴状によりますと中村被告は去年11月、宇美町で車を運転中に持病のてんかんの発作を起こして高校生などの列に突っ込み、9人に重軽傷を負わせたとされています。

中村被告は去年7月、過去に「てんかん」の発作で意識を失ったことを隠し、運転免許を更新した虚偽申告の罪にも問われています。

26日に福岡地裁で開かれた初公判で中村被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「若い人たちの心や体に大きな傷を与えてしまった」「大変申し訳ありませんでした」と被害者に謝罪しました。

検察側は「被害者らの精神的・肉体的苦痛に照らせば結果は重大」として懲役5年を求刑しました。

弁護側は起訴内容について争わない方針です。

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