「洗脳やと思う」と容疑者の知人 高齢姉妹から『2000万円超』横領か 介護施設社長を逮捕

■介護施設運営会社の社長逮捕

介護施設を利用していた高齢の姉妹から預かっていたキャッシュカードを不正に利用し現金2000万円以上を横領した疑いなどで施設運営会社の社長が逮捕されました。

業務上横領と詐欺の疑いで逮捕されたのは大阪市鶴見区の介護施設、「りはびりぷらすDay Service(デイ・サービス)」の運営会社元社長西影由貴容疑者(38)です。

■高齢姉妹のキャッシュカードを不正利用 現金2000万円以上を横領の疑い

西影容疑者は2021年から去年にかけて施設を利用していた70代と80代の姉妹から預かっていたキャッシュカードを不正に利用し、口座から現金およそ2030万円を横領した疑いなどがもたれています。

■言葉巧みに姉妹を説得 生命保険などを解約させる

警察によると西影容疑者は「手元に現金があったほうがいい」などと言葉巧みに姉妹を説得し生命保険などを解約させるなどして、資産を管理していたとみられます。

また姉から「使わないクレジットカードの解約をしてほしい」と頼まれましたが西影容疑者はカードを解約せずに自身の携帯代やガソリン代の支払いを行っていたということです。

■「洗脳やと思う」と容疑者の知人

去年8月、姉妹の知人男性たちが警察を訪れ「施設の社長に金をだましとられてるかもしれない」と相談したことから事件が発覚しました。

西影容疑者を知る人は関西テレビの取材に対し「洗脳やと思いますよ。『俺らがおらんことには生きていかれへん』と言われた。お金も何もなかった。年金もとられてた、うそばっかり」と話しました。

西影容疑者は「なんどもお金の引き出しをお願いされたのでやったこと」と容疑を否認しています。

また、姉妹は西影容疑者に自宅を売却され、クーラーなどがない集合住宅に引っ越していたとみられます。

警察は自宅売却を巡っても横領がなかったか調べています。

© 関西テレビ