NATO次期事務総長にルッテ氏選出、オランダ首相

[ブリュッセル 26日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)加盟国は26日、次期事務総長にオランダのルッテ首相を選出した。

ストルテンベルグ事務総長の任期は10月1日まで。

次期事務総長にはルーマニアのヨハニス大統領も立候補していたが先週、立候補を取り下げ、ルッテ氏の選出が確実になっていた。

ルッテ氏に対してはNATOの主要メンバーである米英仏独などが早い段階から支持を表明していた。東欧諸国は同地域から事務総長を選出するよう求めていたが、最終的にはロシアのプーチン大統領を激しく批判し、ウクライナを強力に支持するルッテ氏の支持に回った。

ストルテンベルグ氏はルッテ氏が後任に選ばれたことを歓迎すると表明した。

ルッテ氏は欧州と北米の協調を重視する真の大西洋主義者で、強力な指導者であり、合意を形成できる人物だとし、NATOを信頼できる人物に委ねることができると述べた。

ルッテ氏はNATOがロシアとの直接戦争に巻き込まれるのを避けながら、ウクライナに対する支援を維持するという課題に直面することになる。またNATO懐疑派のトランプ前米大統領が大統領に復帰する可能性にも対処する必要がある。

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