マツダスタジアムに向かうペデストリアンデッキ建設中 廃線される猿猴橋町電停周辺も地元が協議 広島駅変わる周辺地区

広島駅は新しい施設が次々にできる一方で、やがて姿を消そうとしているものもあります。

広島電鉄高架の橋桁が大洲通りの上を渡されました。このあたりの風景も大きく変わろうとしています。16日、高架の設置工事が行われた夜は、その様子を見ようと多くの人が詰めかけました。

変化していく広島駅前、カープファンにとっても気になる変化がありました。ペデストリアンデッキです。広島駅の東側、アパホテルができるあたりですが、新しい広島駅ビルができると、エディオン蔦屋家電のビルと2階でつながる『ペデストリアンデッキ』の工事が行われています。

新しい広島駅ビルの2階で、JRの自由通路や広島電鉄の駅と同じフロアから直接つながるペデストリアンデッキ。こちらの通路はマツダスタジアムの手前までつながっています。試合観戦に訪れる多くの客が使うことが予想されています。

カープファン
「直接行ける」
「信号が長いので、それが無くなるのがうれしい」
「早くできるのが楽しみ」
「めちゃくちゃ楽になるので」

一方で新しい広島駅ができると、広島電鉄では駅前大橋線の開通後、的場町の電停から広島駅までの線路と、猿猴橋町の電停を廃止することにしています。

猿猴橋町の電停そばで長年カメラ店を経営している増本光雄さんは「休む間もないほど建設がすすんでいる」と話します。そして電車が通る以外は、この道を使う人は以前に比べると減ったと話します。

マスヤカメラ増本光雄さん
「元々ここはバスも通っていた、今は電車だけだから、この道は役に立っていない、あちらに大きな通りができて」

この道は路線バスの通行もなくなり、車や人の利用は少なくなりました。この道の近くには2016年に復元され、地域のシンボルとなっている猿猴橋があります。

地域では、廃線後の道路の活用策について広島市と協議を始めています。路面電車の軌道敷は車道に変え、残ったスペースは
▽電柱をなくして、
▽ベンチやテーブルを置いたり
▽樹木を植えたりする
「にぎわい空間」を目指す案を検討しています。

以前から住む人も少なくなっていく中で、地元の皆さんは変わりゆく駅前を見つめています。

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