パーシモン育ち!? 政田夢乃がキャロウェイのミニドラをテスト「すごく振りやすい」

新しいミニドライバーをテストした政田夢乃(撮影/服部謙二郎)

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 事前(25日)◇戸塚CC西コース(神奈川)◇6697yd(パー72)◇

米男子ツアーを中心に話題を集める「ミニドライバー」。国内ツアーでもクラブメーカー各社がじわじわと“ミニドラ”をお披露目している。テーラーメイドのミニドライバー(BRNR MINI)が先行している中、キャロウェイも新しく「パラダイムAiスモーク Ti 340 ミニドライバー」を男女ツアーで投入してきた。キャロウェイのミニドラは若干大ぶり(ヘッド体積340cc。BRNR MINIは304cc)で、テーラーのそれよりやさしそうに見える。ロフト設定は11.5度と13.5度があり、長さは43.5インチ。戸塚CCの打撃練習場で同社の契約プロがテストしていたので、彼女たちから試打の感想をヒアリングしてみよう。

新しく試したパラダイムAiスモークTi340ミニドライバー(撮影/服部謙二郎)

まずは、ツアールーキーの政田夢乃。1回目のリランキングで出場優先順位30位にジャンプアップし、シーズン後半に出場できる試合を増やしたばかり。弱冠23歳で、ゴルフを始めた頃には大型ヘッドしかなかったであろう世代。そんな彼女に小さなドライバーはどのように映るのだろうか…と考えていたら、「私、パーシモンで育ったんですよ」と意外な答えが返ってきた。

聞けば、小学生時代に通っていた練習場に「おじいちゃん的存在」(政田)の指導者がいて、「これで打つように」と言われたのが、スチールシャフトの挿さったパーシモンドライバーだった。つまり政田にとってミニドライバーは慣れ親しんだ長さと大きさ。「大きいヘッドがあんまり好きじゃなくて。このくらいの大きさは、なんか全然違和感ないんです。短いしすごく振りやすかった」。実際にデータを計測したところ、「ドライバーと変わらないぐらい飛んでいたのでビックリしました」とキャリーで225ydをマークしていた。

11.5度のロフトを1度立ててテスト(撮影/服部謙二郎)

といっても、ミニドラをバッグに入れる場合はどんなシーンを想定しているのか。「すごく簡単なヘッドなので、入れるとしたら狭いコースとかで、ドライバーを抜いてミニドラを入れる形ですかね。スプーンを抜いてドライバーを2本入れるのはないかな…」と、あくまでドライバーの代用として考えている様子。ロフトも11.5度を1度立てて10.5度にし、シャフトも44インチと(ミニドラにしては)長くしているのも、そうした理由からだろう。

もう一人、新しいミニドラを試していたのが柏原明日架。「スプーンが苦手な人にはすごく良さそう」と、スプーンの代用になり得ることを示唆した。「スプーンよりやさしくて球を拾いやすいし、スプーンより距離が出る。一見、地面から上がるのかなと思って打ったら、高さも出ていました」。では、今週投入も!?「私はスプーンが嫌いじゃなくて、ドライバーでもライン出しが得意なので、今の時点では無理しては入れないかな」とのこと。ちなみに柏原は13.5度のロフトを試していた。

果たしてアマチュアがミニドラを入れる場合は、ドライバー替わりなのかスプーン替わりなのか。それを悩むのもまた楽しい。(横浜市旭区/服部謙二郎)

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