地上100mの複合ビルへ・2030年完成目標 鹿児島市加治屋町1番街区再開発計画 鹿児島県

鹿児島市の中心部で進む、2つの再開発計画についてお伝えします。まずはこちら天文館とJR鹿児島中央駅の間に位置する、鹿児島市の加治屋町1番街区です。この場所が6年後の2030年に、地上100メートルの複合ビルなどを併せ持った新しい空間へと生まれ変わる見通しで、完成イメージ図が公開されました。果たして、どのような計画になっているのか取材しました。

この完成イメージ図に描かれているのは、JR九州などが手がける鹿児島市の加治屋町1番街区の再開発エリアです。

鹿児島市 市街地まちづくり推進課・木ノ上克明課長
「鹿児島中央駅と天文館の中間にあるので、休める場所、憩える場所ができると市民や観光客が歩いていけるので、より回遊性が向上されるのでは」

以前は家電量販店があった一帯で、6年後の2030年度を目標にマンションや商業施設などが入った複合ビルが完成する予定です。

「歩いて楽しめるまちづくりの推進」を目的に、鹿児島市は約8000万円を補助して、再開発の支援や助言を行うとしています。

庄村奈津美記者
「天文館と鹿児島中央駅の間に位置する加治屋町1番街区。高さは約100mと県内最大級の建物ができる見通しです」

現在、県内一の高さを誇るJR鹿児島中央駅前の「鹿児島中央タワー」は、高さ約100mでこれと同じくらいの高さの建物になるということです。

商業施設とマンションが一体となった複合ビルが整備される予定で、1・2階がガラス張りの店舗スペース、3階以上が約420戸の居住部分となります。

広さは約5600平方メートルで、鹿児島市街地で再開発された「センテラス天文館」、「ライカ1920」とほぼ同じ敷地面積で、総事業費は200億円から300億円が想定されています。

街の人
「にぎやかになるのはいいが、今もお昼ご飯を食べてきたんですが、おいしいご飯屋さんがなくなるのはちょっと寂しい」
「関東にはないような魅力が、このエリアにはあると思っているので、そこはいい意味で残してほしい」
「これから鹿児島が発展していくのはうれしいし、楽しみ」
「周辺には西郷さんの史跡もあるので、そういうものと調和するような完全に変えてしまうよりも、今ある物を生かした開発がいい」

鹿児島市によりますと、3年後の2027年度に現在の建物を解体し、再開発ビルの着工を目指します。

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