水上村「パワハラ」訴訟 元職員に120万円支払うことで和解成立【熊本】

球磨郡水上村の元職員の男性がパワハラ行為を受け休職を余儀なくされたとして中嶽 弘継 村長と村に損害賠償を求めた裁判で、26日和解が成立しました。

元職員に中嶽 村長と村が合わせて120万円を支払うことで合意しましたが、村長は「ハラスメント行為はなかった」と否定しています。

この裁判は水上村の中嶽 弘継 村長の公用車の運転手だった元職員の男性が、移動中の車内などで罵声を浴びせられるなどのパワハラ行為を受け、休職を余儀なくされたと主張。

2021年、村長と村を相手に裁判を起こし、慰謝料など約1500万円の損害賠償を求めていました。

これに対し被告の村長と村は「パワハラ行為は認められず、パワハラをする理由もない」として、請求棄却を求め、争う姿勢を示していました。

水上村によりますと、元職員の男性側から120万円での和解の申し入れがあり、村が約116万円、村長が残りの約4万円を支払うことで合意、26日、熊本地裁で和解が成立したということです。

村は、24日の臨時議会で村負担分の和解金と弁護士費用を盛り込んだ補正予算案を全会一致で可決しました。

中嶽 村長は26日TKUの取材に「ハラスメント行為はなかった」と改めてパワハラ行為を否定した上で、次のように述べました。

【中嶽 弘継 村長】
「こういったことがないように私も十分これから先も心がけていきたいし、しっかりと村民のための政治にまい進していきたい」

【スタジオあとコメ】
和解が成立したことについて、元職員の男性の代理人弁護士は「裁判の長期化と原告の体調不良を理由に不本意ながら和解に至った」とコメントしています。

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