TOKIOの元メンバー山口達也さん アルコール依存症で苦しむ人へエール「人に生かされていることに感謝」 当事者としての経験や教訓語る 上田市で講演

アイドルグループ「TOKIO」の元メンバー、山口達也さんが25日夜、上田市で講演し、アルコール依存症の当事者としての経験や教訓などを語りました。

拍手の中、笑顔で登場したTOKIOの元メンバー山口達也さん。

25日、上田市で開かれた人権についての講演会に市からの依頼を受けて登壇しました。

山口達也さん

「お酒に対する悪い印象がなくて。 先輩もたくさん飲んだしね。飲み続けて3年半前に何があったか。オートバイで飲酒運転事故を起こしました。これなんです。次飲んだら自分は死ぬかもしれない。さらには人を殺すかもしれないというのは」

山口さんは飲酒中の不祥事で芸能界を引退後、2020年9月にオートバイで事故を起こし酒気帯び運転の現行犯で逮捕されました。

アルコール依存症を患う中、去年、会社を設立し、依存症予防教育アドバイザーなどとして講演しています。25日は上田市民などおよそ250人の前で、山口さんは、「人に生かされていることに感謝している」と述べ、依存症で苦しむ人へエールを送りました。

山口達也さん

「あれができなかったじゃなくて。きょうはここまで俺はできたんだ。そこに人が関わっているということに感謝して、自分をまずは大事にしてその先に人がいて、そういうふうに行けたらいいのかなと思います」

聞いた人は

「とても良かったと思いました。影響力がある方なのでどんどんこういう啓発はしていただければと思います」

厚労省によりますと、潜在的なアルコール依存症の患者数は、全国で「57万人」とも言われれています。

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