【取手競輪GⅢ・水戸黄門賞】郡司浩平は究極のオールラウンダーへ「まだまだ課題は多い」

郡司浩平にとってこの後は地元地区で大事なレースが続く

取手競輪令和6年能登半島地震復興支援競輪 大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 水戸黄門賞」が27日、開幕する。GⅠ高松宮記念杯の決勝では北井佑季の先導役に徹した郡司浩平(33=神奈川)は、大事な夏の陣に向け気分も新たに今節を迎えている。

まさに「千里の道も一歩より」の心境なのだろう。南関の若大将は最強のオールラウンダーとなるべく、一つひとつ課題に向き合っている。先のGⅠ高松宮記念杯(岸和田)では決勝で男気先行を見せて北井佑季のGⅠ初優勝をアシスト。自身の走りにも「日に日に良くなっていって、ここというところで動けた」と手応えを感じていたが、それで満足していたわけではない。

脇本雄太ら別線の猛追に「ペースを落とせなかった」という事情はあったにせよ、ラインから優勝者を出すために「ああいうレースしかなかったけど、欲を言えば最終4角まで持つレースはしたかった」と反省。なにかと指摘されることの多い番手戦にも「これからも課題になる」と研さんを積んでいる。自力戦も同様で「前でやるときは責任感を持って走りたい」との思いは強い。

7月はGⅡサマーナイトフェスティバル(松戸)、8月には地元の平塚でGⅠオールスター競輪とビッグレースが控える。輪界夏の陣に向けて今開催は大事な位置づけで「手応えをつかんで次に行きたい」と意欲十分だ。

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