「M-1グランプリ」決勝進出者の〝うま味〟を昨年のファイナリストたちが明かす

M―1グランプリ開催会見に出席した漫才師たち

漫才日本一を決める「M-1グランプリ」のファイナリストには、どんな〝うま味〟が待っているのか。今年の開催を告知する会見(26日、都内)に集結した昨年のM―1決勝進出者が明かした。

1票差で準優勝だった「ヤーレンズ」の出井隼之介(37)は「引っ越しまして、結婚もしまして、ちょっと太りまして。もうやれること全部やりました」。楢原真樹(37)は「町でもメッチャ言われます。オジサンとかに『私はヤーレンズでしたよ』と…」と反響のほどを語った。

「カベポスター」は2年連続決勝進出の昨年、ツッコミの浜田順平(37)が、最後のオチのところで噛んでしまい話題に。浜田によれば「お母さんが生け花教室に通い始めたんですけど、そこの自己紹介のあいさつでちょっとだけ噛んだらメチャクチャ受けた」という。

昨年初めて決勝進出した「ダンビラムーチョ」は、「結構収入も増えて。40万(円)から60万(円)くらいに。1・5倍ぐらいになりましたし、貯金も30万(円)ぐらいになりましたね」と大原優一(34)。相方・原田フニャオ(35)は「引っ越しました。ドラム式(洗濯機)買ったぞ~!」と叫んだ。

原田の地元・長野の情報番組にレギュラー出演するようになり、大原の地元・山梨で出演しているローカル番組は、4月からTverで配信されるように。また原田は「ユニホームにサインをもらいに行ったことで、いろんなプロ野球選手にサインをもらえる仕事が増えた」と喜んだ。

同じく初の決勝進出だった「マユリカ」はこの4月、全国ネットの初冠番組がスタート。ただ、決勝に進んで付けられたキャッチコピー「ずっとキモダチ」の〝呪い〟につきまとわれているという。

中谷(34)は今年初め、92歳のおばあさんに「キモダチっていうのはアレなんなの?」と聞かれ、悲しい説明をするハメに。今年も決勝へ行き「もっとカッコいいキャッチコピー付けてもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。

2年ぶりに決勝進出した「モグライダー」は残念で、ともしげ(42)いわく「2021年、美川憲一さんのネタやらせてもらったときは結構、美川憲一さんとお仕事をさせてもらったりとかしたんですけど、去年は錦野旦さんのネタやったんですけど、今のところ錦野旦さんとお仕事をしていないんですよね」。

司会のテーブルにはこの日、昨年の王者「令和ロマン」の名が刻まれたトロフィーが飾られていた。ただ「令和――」の松井ケムリ(31)は「初めて見ました」。優勝コンビは1つずつ、このトロフィーの小さい版がもらえるそうだが、主催の吉本興業に寄付され「僕らの手元に残ってない」という。

「真空ジェシカ」のガク(33)は、3年連続で決勝進出している余裕からか、今年の目標を「最低でも4位、最高でも3位」と控え目だ。なおこの日、昨年のファイナリストのうち「さや香」「シシガシラ」「くらげ」は欠席。〝M-1効果〟で多忙なのに違いない

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