ミシャ監督体制初の6連敗 無念の胸中「何をコメントするのか難しい」「最下位にいる状況は監督の私の責任」

札幌の6連敗は2017年以来【写真:徳原隆元】

札幌の6連敗は2017年以来

J1リーグ最下位の北海道コンサドーレ札幌は6月26日、味の素スタジアムでのJ1第20節で6位FC東京と対戦。後半39分に相手FW安斎颯馬に決勝ゴールを被弾し、0-1で敗れた。後半戦初戦も黒星で、今季ワーストの6連敗。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後の記者会見で、「連敗中、最下位のチームが敗れたあとに、何をコメントするのか難しい」と語った。

5連敗中の札幌は、素早い切り替えからの攻撃を目指すも思うようにゴールに迫れなかったが、前半27分にはMF長谷川竜也の落としを受けたMF菅大輝が左足ミドルを放つも、これは相手GK野澤大志ブランドンに防がれた。

0-0で迎えた前半31分、今度はFC東京が札幌陣内に攻め込み、MF原川力の横パスを受けたMF松木玖生がペナルティーエリア内に入ったところから左足シュート。巻いたシュートは枠外に外れた。

0-0で前半を折り返したなか、後半の立ち上がりはFC東京が押し込むも、札幌守備陣もゴール前で簡単にプレーさせずに決定機は作らせなかった。札幌は後半12分にフリーキックを得ると、MF田中克幸が左足でゴールを狙ったが、わずかにクロスバーを越えた。

後半18分にFC東京のピーター・クラモフスキー監督はFWディエゴ・オリヴェイラとMF仲川輝人をピッチに送り込む。同26分にはDF木本恭生がピッチを離れ、DF森重真人が投入された。後半28分にFC東京は速攻からチャンスを作り、松木のスルーパスから抜け出した安斎のシュートがGK菅野に止められる。こぼれ球にディエゴ・オリヴェイラが詰めたが、ボールは右に外れていった。

札幌も後半33分に自陣からのロングカウンターをシュートにつなげ、最後は菅が左足でシュートしたが、ここもGK野澤に止められた。後半優勢だったFC東京は後半39分、右サイドからMF原川力が入れたクロスに安斎が左足で合わせ、先制ゴールを決めた。この得点が決勝点となり、FC東京は2連勝、札幌は泥沼の6連敗となった。

ペトロヴィッチ監督体制で6連敗はなく、就任前年の2017年J1第11~16節以来。ペトロヴィッチ監督は試合後の記者会見で、「連敗中、最下位のチームが敗れたあとに、何をコメントするのか難しい。最下位にいる状況は監督の私の責任」と吐露した。(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)

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