【多肉植物】絶対やめて!多肉歴10年のマニアが「梅雨〜夏に寄せ植えをしない理由」3選

多肉植物とともに暮らして10年、サンキュ!STYLEライターのhikari(ひかり)です。

かわいい多肉植物をひと鉢にぎゅっと集めた「寄せ植え」。
多肉にはまるといくつもつくりたくなるところですが、梅雨〜夏は避けた方がいい作業です。

高温多湿な日本の夏は、多肉植物にとって一年でいちばん厳しい季節。
じつは私には、何も知らずにこの季節に「寄せ植え」をしたところ、次の日に鉢の半分以上の多肉が溶けていたという経験があって。
「やっぱりやめておけばよかった…」と激しく後悔したものです。

この記事を読んでくださっているかたにはそのような悲しい思いをしてほしくありません!
そこで、多肉歴10年の私が「蒸し暑い季節に『寄せ植え』をしない理由」を3つご紹介します。

多肉植物を育てて初めての夏を迎えるかたは必見の内容です!

「寄せ植え」NG1:根っこに傷がつくから

「寄せ植え」をするときには、根っこに傷がつくリスクがあります。
よく「根っこのない苗に比べて、根つきの苗は安心して『寄せ植え』できる」と言われますが、これは成長期の話。

根っこの傷ついた部分から細菌が入ると、たった一晩で溶けてなくなっている…というのも珍しいことではありません。
蒸し暑い季節はほとんどの多肉が休眠期を迎えていることを考えると、傷ついた根の復活に時間がかかることが想像できますよね。
根つきの苗であっても、梅雨〜夏には「寄せ植え」は避けた方がいいでしょう。

「寄せ植え」NG2:「カット苗」は根出しに時間がかかるから

「カット苗」というまだ根っこの出ていない苗は、寄せ植えに重宝する存在。
その一方で、成長期ではない梅雨〜夏には根が出るまでに通常の倍以上の時間がかかります。
苗によっては秋口まで根っこが出ないということも。

根っこがないと水分や栄養分の吸収ができず、厳しい季節を自分の体内に蓄えている水と栄養で耐えるしかありません。
何らかの理由で細菌が入った場合、根つき苗よりもリスクが高くなります。

「寄せ植え」NG3:風とおしが悪くなるから

「寄せ植え」といえば、隙間なくぎゅっと詰まっている様子をイメージするかたも多いはず。
多肉の苦手な高温多湿の季節にそのような寄せ植えをつくってしまうと、風とおしが悪くなり蒸れが加速します。

乾燥した砂漠地帯出身の多肉植物は、生まれた環境と真逆の「多湿」には非常に弱いんです。
蒸れを感じると一気に弱り、翌朝にはあとかたもなく真っ黒になっているなんていうこともザラにあるくらい。

梅雨〜夏はかわいさよりも居心地のよさを重視することが大切です。

もしお手元にぎゅうぎゅうの「寄せ植え」がある場合は、ところどころカットして間引いてあげてくださいね。
秋になったら隙間に新しい多肉を挿してあげましょう。

蒸し暑い季節にできることは?

梅雨〜夏の蒸し暑い季節には、多肉にむやみにさわらないことがいちばんです。
風とおしの確保と強い日差しの遮光、異常がないかのこまめなチェック、この3点は抜かりなく対策してくださいね。

多肉のお世話や「寄せ植え」ができない代わりに、夏の間に「寄せ植え」に使いたい鉢を探しておくのも楽しいかもしれませんよ。

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターhikari
多肉植物に魅せられて10年目、築古賃貸の狭いベランダで栽培を楽しむ「タニラー」。所有数は最大で300種類。転勤族のため引越しのたびに少しずつ減らし、現在はおよそ150種類の多肉植物と共に暮らしている。
メディア出演:「ヒルナンデス!」(日本テレビ)
書籍掲載:「ナチュラルガーデニング2019」(学研プラス)、「GreenSnap 多肉植物&グリーンのDIY」(主婦の友社)、「RoomClipのGREENインテリア」(学研プラス)他

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