【カンボジア】首都バケン浄水場、第3期を着工[公益]

カンボジアの首都プノンペン北部のルセイケオ区にあるバケン浄水場の第3期事業の着工式典が25日、開催された。2027年第3四半期(7~9月)の完工を予定している。クメール・タイムズ(電子版)などが伝えた。

第3期事業では、1日当たりの処理能力を19万5,000立方メートル増やす。首都圏の上水供給を手がけるプノンペン水道公社(PPWSA)が、仏ビンチ・コンストラクション・グランズ・プロジェクツ(VCGP)に建設を発注した。

総工費は2億5,700万米ドル(約411億円)。このうち2億1,000万米ドルをフランス開発庁(AFD)からの融資、1,200万米ドルを欧州連合(EU)からの無償供与などで賄う。

式典に出席したオーン・ポンモニラット副首相兼経済財政相は、第3期の建設で首都やカンダル州タクマオの上水需要を賄えるようになると指摘。カンボジア全体の経済発展にもつながると述べた。

バケン浄水場は首都圏の200万人分の上水を供給する。1~3期の投資総額は6億6,000万米ドル。3期の完工で、PPWSAの総給水能力は日量120万立方メートルに拡大する。

バケン浄水場の第1期と2期は、それぞれ昨年6月、今年3月に稼働した。

カンボジア政府は、25年までに都市部の全住民に上水を供給する目標を掲げている。

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