4年4カ月ぶり熱烈歓迎 中国南方航空 富山―大連便再開

歓迎を受ける大連便の乗客=富山空港

  ●観光客「海見たい」「すし食べたい」

 コロナ禍で2020年2月から運休していた中国南方航空の富山―大連便が26日、4年4カ月ぶりに運航を再開した。大連発の第一便では104人が富山を訪れ、富山空港で歓迎を受けた観光客は「海を見に行きたい」「新鮮な海の幸を食べるのが楽しみ」などと話し、富山県内の各観光地に繰り出した。

 第一便が着陸すると、消防車2台が放水して水のアーチで出迎えた。国際線ロビーでは県職員が「熱烈歓迎」と記した横断幕を掲げ、乗客に観光のPRグッズを手渡した。県のマスコット「きときと君」や小矢部市のマスコット「メルギューくん」も登場した。

 家族や同僚ら約10人で訪れた蘭嵐(らんらん)さん(37)=大連市=は29日まで滞在する予定で「海が美しいと聞いてぜひ来たいと思っていた。宇奈月温泉や富山市内の観光も楽しみたい」と話した。

 高岡市出身の宮本奈々さん(29)は大連市から夫李(り)浩弘(こう)さん(30)、長女(2)とともに帰省した。上海経由では7時間の所要時間が2時間に短縮されたとし、「富山に帰って来やすくなった。とにかく地元のすしと魚を食べたい」と喜んだ。

 大連便は10月26日までの夏季スケジュールの間、毎週水、土曜に計36便を運航する。ダイヤは富山発午後4時、大連着同5時40分と、大連発午前11時40分、富山着午後3時(いずれも現地時間)となる。機材は運休前と同じで、159席ある。

 初日の乗客数は大連発便が104人で搭乗率65.4%、富山発便は61人で搭乗率38.4%だった。県交通政策局の山崎秀之航空政策課長は、「さまざまな魅力をPRし、富山観光のリピーターを増やしたい」と語った。

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