米国株式市場=小幅高、インフレ指標など控え値動き不安定

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な値動きの中、小幅高で取引を終えた。バイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が対決する第1回テレビ討論会や米連邦準備理事会(FRB)当局者が注視するインフレ指標の発表を前に手控えムードが広がった。

半導体大手エヌビディアが引けにかけてプラスに転じたほか、アップルやアマゾン・ドット・コム、テスラなど他の大型株も上昇した。

今週は28日発表の個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。

カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、インフレ指標が緩やかで、企業決算が良好なら、ハイテク株から出遅れ銘柄へのシフトがさらに促される可能性があると述べた。

個別では家電メーカーのワールプールが17.1%急伸。独自動車部品大手ロバート・ボッシュが買収を検討しているとのロイターの報道を受けた。

物流大手フェデックスは2025年度利益見通しが市場予想を上回ったことを好感して15.53%上昇。ダウ輸送株指数は1カ月超ぶり高値となった。

アップルは約2%高。ローゼンブラットが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた。スタイフェルが投資判断「バイ」でカバーを開始したテスラも4.81%上昇した。

アマゾンは3.90%上昇し、時価総額が2兆ドルを超えた。

新興電気自動車(EV)メーカーのリビアンは23.24%急伸。独フォルクスワーゲン(VW)が最大50億ドルを出資すると明らかにした。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.41対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は約105億9000万株。直近20営業日の平均は118億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 39127.80 +15.64 +0.04 39063.15 39183.74 38908.99

前営業日終値 39112.16

ナスダック総合 17805.16 +87.50 +0.49 17697.27 17813.55 17687.07

前営業日終値 17717.65

S&P総合500種 5477.90 +8.60 +0.16 5460.71 5483.14 5451.87

前営業日終値 5469.30

ダウ輸送株20種 15342.88 +228.70 +1.51

ダウ公共株15種 910.34 +0.94 +0.10

フィラデルフィア半導体 5452.32 -15.34 -0.28

VIX指数 12.55 -0.29 -2.26

S&P一般消費財 1499.31 +29.15 +1.98

S&P素材 558.35 -0.29 -0.05

S&P工業 1030.66 -2.49 -0.24

S&P主要消費財 827.80 -0.37 -0.04

S&P金融 683.32 -3.23 -0.47

S&P不動産 237.48 -0.31 -0.13

S&Pエネルギー 693.60 -6.00 -0.86

S&Pヘルスケア 1704.52 -6.09 -0.36

S&P通信サービス 312.90 +0.31 +0.10

S&P情報技術 4362.61 +16.15 +0.37

S&P公益事業 349.61 -1.35 -0.38

NYSE出来高 9.35億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 39470 - 150 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 39415 - 205 大阪比

© ロイター