ペガラジャパンのAI・ドローンによるケレア鳥対策プロジェクト、UNDP年次報告書に掲載

by ドローンジャーナル編集部

2024年6月13日、ペガラジャパンは、UNDP Zimbabwe Accelerator Labと共同で取り組むジンバブエにおける食料安全保障プロジェクトが「国連開発計画アクセラレータラボ 年次報告書2023(The UNDP Accelerator Labs Network 2023 Annual Report)」に取り上げられたことを発表した。

南部アフリカ・ジンバブエ共和国 農村地域でのフィールドテストの様子画像中央に操縦者など多数の人が写っている。

このプロジェクトでは、南部アフリカ・ジンバブエ共和国の農村地域でのケレア鳥(red-billed quelea)による被害を軽減するため、AIとドローンを活用した「バードシールド(仮称)」システムを開発した。バードシールドは、AIを搭載したカメラでケレア鳥の群れを自動検出し、ドローンを使って農地から鳥を追い払うシステムであり、農家が鳥を追い払うために費やす時間を削減し、穀物の損失を防ぐことを目指している。

ケレア鳥の群れを農地から追い払うドローンドローンと多数の鳥が飛んでいる画像

また、現地でのフィールドテストを通じて、ジンバブエ農業省および国立公園・野生生物庁と連携し、最適な鳥の追い払い方法を見つけるための試験を実施。従来の環境負荷の高いフェンチオン散布に頼らず、安全で効率的にケレア鳥の被害を抑えることが期待されている。

同社は現地のエコシステムマネジメントやバリューチェーン構築を目指すとともに、バードシールドの精度向上とコスト削減を行い、ジンバブエの小中規模農家に手頃な価格で提供できるよう取り組みを進めている。

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