【ラジオNIKKEI賞】ミナデオロ 態勢万全 しまい重点で鋭い動き披露 藤原師「能力は確信」

 栗東DPで鋭い動きを見せたミナデオロ

 「ラジオNIKKEI賞・G3」(30日、福島)

 タイトル奪取への態勢を整えた。3連勝での重賞初勝利を目指すミナデオロは26日、栗東DPで追われた。単走で馬なりだったがしまい重点に鋭い動きを見せ、ラスト1Fは11秒8をはじき出した。藤原師は「1週前にはしっかりと芝コースで負荷をかけてきたし、長距離輸送もあるのでポリトラックで。自分でバランスを取っていい走りでしたよ」と評価した。

 デビューして数走は行きたがる面があり、心身ともに未完成。しまいの粘りが乏しく、勝ち切れなかった。だが、5月の京都で未勝利戦を勝つと、続く白百合Sも勝利。海外所属騎手で勝ち切れなかった馬が、急成長中のホープ西塚に乗り代わっての連勝劇だ。

 指揮官は「もともとスピードはありました。でも、それを生かし切れずにためるケイコを続けてきましたが、そこを西塚騎手が理解して、いい乗り方をしてくれましたね」と20歳の若武者をたたえる。

 秋へ向け、ここで賞金を積んでおきたい。半兄アルバートドックは白百合Sを勝ち、古馬になってから福島での七夕賞を勝った。「アルバートの兄弟ですし、能力は確信していました。ゲートを出てからの初速はあるので位置が取れる」と師は小回りコースへの自信をのぞかせる。血統的に福島コースをこなす下地は十分。充実一途の人馬がタイトルを目指す。

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