【帝王賞】川田「勝ち馬が強かったです」レース後ジョッキーコメント

6月26日、大井競馬場で行われた交流G1・帝王賞(ダ2000m)は、キングズソードが快勝。交流G1・2勝目をマークした。1番人気、ウィルソンテソーロは2着、2番人気、セラフィックコールは伸びきれずに8着に敗れた。

帝王賞、レース後ジョッキーコメント
1着 キングズソード
藤岡佑介騎手
「新馬戦以来の騎乗だったんですけど、ものすごく首が太くなっていて、ダートのオープン馬らしくなりましたねって厩務員さんと喋っててました。先行したいっていうのは先生とも一致していて、モレイラジョッキーで勝った時の競馬をイメージしながら、できれば3番手、あわよくば2番手までっていうイメージだったので、正面も2番手まで上げたくて、ちょっと仕掛けていったんですけど、内2頭も引かなかったので、その流れで1コーナー入ったって感じです。(道中のペースは)正直相当遅いなと思いながら行ってましたけど、大井ですし、後ろもまくってくる気配はなかったので、向正面でうまく息も入ってましたし、遅い分待たないでスパートしようとは考えながら乗ってました。4コーナーで少し左後ろ確認した時に、もうウィルソンテソーロが見えていたので、もうそのまま突き放すような反応でしたし、あとは止まらないで行ってくれっていう感じでした。すごく馬自体も成長してますし、ダートのチャンピオンホースらしい馬ですし、今日もすごく強い競馬だったと思うので、まだまだ活躍してくれると思います。今日は沢山良い馬いる中、また良いジョッキーが乗ってる中で、僕の馬券買って当たった方はおめでとうございます。いいレースが出来てよかったです。これからキングズソードまだまだ活躍してくれると思いますし、僕自身も頑張りたいと思いますので、また応援のほどよろしくお願いします」

寺島良調教師
「大井競馬場で同じ2000mという距離で2つ目の大きいところを取らせて頂いて本当に嬉しいです。前走が悪い馬場だったので疲れが残るかなと思ったけれども、それはあまりなく立ち上げられて、本当にいい状態だった。走る前から佑介(騎手)とは話していて、ちょうど枠的にも勝った時と同じような外枠だったので、この位置でしっかり流れに乗せていこうという、ある程度積極的な競馬を、という話をしていたがその通りになって、流れもこの馬に向いていた。良かったと思います。(特に力の入った場面は)スタートから1コーナーへのコース取りで、これは良いかなと思った。あとは結構安心して見られたかなという感じでした。(次走の予定は)ここでいったん夏休みにして、秋色々選択肢は多くなると思いますが、この馬に一番いい条件を探してあげてやっていきたいかなと思います。(先生ご自身が目標にしているレースは)やっぱりここまできたので、海外とかも含めて考えていきたいかなと思っています。お兄さんと同じ藤岡佑介ジョッキーで勝てたのも嬉しいですし、お兄さんも長々と活躍してくれたので、まだまだこの馬は5歳でこれからさらに飛躍してくれると思います。応援よろしくお願いします」

2着 ウィルソンテソーロ
川田将雅騎手
「具合はすごく良かったですし、精神的にも一つ大人になっているような感じがしました。スムーズな競馬は出来ましたが、勝ち馬が強かったです」

3着 ディクテオン
横山和生騎手
「出脚の遅さは覚悟していました。流れは1、2コーナーくらいからペースも緩んで(馬群も)近づいて来れたんでいい形の流れだなと思いました。動くのが早かった分、ちょっと外外になってしまったのですが、砂をかぶっていいタイプの馬でもないんで、気分よく走ってもらうための選択でもありました。大井のコース形態は合っていると思います。よくこのメンバーでいいところを見せてくれたと思います」

4着 グランブリッジ
坂井瑠星騎手
「内枠からいいスタートを切ってロスなく運んで、強い馬たち相手によく頑張ってくれたと思います」

一線級相手に健闘

帝王賞・サヨノネイチヤと西啓太騎手 (C)Hiroki Homma

5着 サヨノネイチヤ
西啓太騎手
「イメージ的には3列目くらいでは競馬したいなと思っていました。ペースも落ち着いてあそこでした。ポジションに関してはいいところだったと思います。(初めての一線級で)これを使ったことで馬自身もペースだったり、雰囲気も変わってくるとは思います」

6着 ライトウォーリア
吉原寛人騎手
「自分の形で逃げれたのですが、差しが利く感じの馬場だったので、そこがきょうはタイミングが悪かったなと思います。直線でも踏ん張ってくれて、中央のキレ味に負けた感じです。よく走ってくれました」

7着 ノットゥルノ
武豊騎手
「きょうはあんまり行けなかったですね。ダッシュがつかなかったです。前で競馬をしたかったのですが…最後もあまり伸びがなかった。走ったり走らなかったり、状態はいいんですけどね。ムラがありますね」

8着 セラフィックコール
D.レーン騎手
「キックバックを気にするタイプですが、道中は我慢してくれました。きょうはベストな終いを見せてくれなかったかなと思います」

9着 メイショウハリオ
浜中俊騎手
「サウジ取り消して去年のチャンピオンズカップ以来で、これだけ間隔が空いたのも初めてでしたし、去年のJBCで砂が変わってその時もいい走りではなかったのですが、後ろから追い上げにくいというか、この馬は脚抜きのいい馬場でスパッとキレを使いたいタイプです。砂が変わって今の大井の馬場では持ち味が出ないです。馬場と去年、一昨年とは違って順調に来れなかったので、悪い条件が重なったかなと思います」

レース結果、詳細は下記のとおり。

6月26日、大井競馬場で行われた11R・帝王賞(Jpn1・4歳上オープン・ダ2000m)は、藤岡佑介騎乗の3番人気、キングズソード(牡5・栗東・寺島良)が快勝した。1.3/4馬身差の2着に1番人気のウィルソンテソーロ(牡5・美浦・小手川準)、3着に9番人気のディクテオン(せん6・栗東・吉岡辰弥)が入った。勝ちタイムは2:06.9(稍重)。

2番人気でD.レーン騎乗、セラフィックコール(牡4・栗東・寺島良)は、8着敗退。

昨年JBCクラシック以来の勝利

帝王賞・キングズソードと藤岡佑介騎手 (C)Hiroki Homma

藤岡佑介騎乗の3番人気、キングズソードが交流G1・2勝目をマークした。レースでは外枠からじわっと先行していき3番手へ。馬群は一団となって進み、勝負どころも手応えは良く、直線入口から先頭で押し切りを図ると、それを追いかけるウィルソンテソーロ以下を完封。鮮やかな抜け出しだった。

キングズソード 17戦8勝
(牡5・栗東・寺島良)
父:シニスターミニスター
母:キングズベリー
母父:キングヘイロー
馬主:ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
生産者:日進牧場

【全着順】
1着 キングズソード 藤岡佑介
2着 ウィルソンテソーロ 川田将雅
3着 ディクテオン 横山和生
4着 グランブリッジ 坂井瑠星
5着 サヨノネイチヤ 西啓太
6着 ライトウォーリア 吉原寛人
7着 ノットゥルノ 武豊
8着 セラフィックコール D.レーン
9着 メイショウハリオ 浜中俊
10着 バーデンヴァイラー 森泰斗
11着 ヒロイックテイル 矢野貴之
12着 トランセンデンス 安藤洋一
13着 マースインディ 笹川翼

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