再評価されるKinKi Kids堂本剛のマルチタスクと独創性 音楽に加えファッションPで手腕発揮

(本人のインスタグラムから)

3月31日に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を退所し、独立したKinKi Kids・堂本剛(45)のマルチタスクぶりが再評価されている。

相棒の堂本光一(45)は事務所に残留し、KinKiは活動を継続。STARTO社はTOKIO、嵐、King&Princeがエージェント契約しているが、KinKiも続く可能性が高い。

2人は1997年のCDデビューからアーティスト性が高く、旧ジャニアイドルたちと比べて、性別や世代を超越した楽曲への切り替えが早かった。CDデビュー前から主演ドラマが大ヒットしていたことも大きいが、デビュー曲「硝子の少年」はいきなりミリオンヒット。以来47作、27年連続でシングル1位を獲得しており、ギネス世界記録をいまなお更新している。

光一は5月に、作・構成・演出・主演するミュージカル「Endless SHOCK」が国内演劇の単独主演最多記録を達成。剛は2017年に突発性難聴を患ってから活動に制限が出ているが、音楽家としての評価はすこぶるいい。

20年以上も続けているソロプロジェクト「.ENDRECHERI.」は、コンスタントに全国ツアーを開催できる盤石人気。2月には音楽フェス「ENDRECHERI MIX AND YOU FES FUNK&FUNK」を初めて主催し、「Bling-Bang-Bang-Born」が大バズリ中のCreepy Nutsほか、大物ミュージシャンを多数招いた。夏以降、複数の大型フェスに参加。木村拓哉(51)のニューアルバム「SEE YOU THERE」(8月14日リリース)の収録曲「Crazy in love」では、作詞・作曲・編曲を手掛けた。

独創性は他分野でも発揮。22年と23年にはファッションプロデューサーとして、大手ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」からコラボ商品を発売。12年からはお笑い大喜利イベント「堂本剛 独演会 小喜利の私」を主催しており、6月10日には「PURE喜利」を成功させた。10月には、27年ぶりの主演映画「まる」の公開を控える。このマルチと対応力の高さが剛の魅力だと、エンタメライターの伊藤雅奈子氏は分析する。

「今年3月でKinKiの民放レギュラーは0本になってしまったけど、剛さんはSNSや無料動画、配信番組を駆使して、創出した作品をプロモーションする術が巧み。そのうえで、立てるステージを自分でつくり上げていく。ファンクからバラードまでジャンルレスで、変化に向き合い、進化に対応するレーダーが40歳を過ぎてもさびていない。お笑いから歌手、俳優まで振り幅があるのもマルチタレントでいられるゆえん」

1月には、ももいろクローバーZの百田夏菜子(29)と電撃婚。さらなる進化を遂げそうだ。

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