クマの餌、本年度は豊作か 福島県内、堅果類の開花調査で予想

 福島県は26日、ツキノワグマの餌となるブナやミズナラなど山林の堅果類の開花状況を調査した結果、本年度は比較的豊作になるとの予想を発表した。

 クマの出没は堅果類の実りが悪いほど増える傾向がある。状況は夏場の気象条件にも左右され、県は8月ごろに実り具合の調査を実施し、最終的な見通しを判断する。調査は中通りと会津が対象。

 県によると、最も栄養価が高くクマが好むとされるブナは両地方とも「並作」、ミズナラとコナラは会津で「豊作」、中通りは「並作」だった。昨年度は中通りのブナの実が「大凶作」になるなど、凶作の地域が多かった。

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