スコア誤記で失格のショックから奮起、19歳新人・菅楓華の今 父の気合注入で前進「立ち止まっていたら…」

菅楓華【写真:Getty Images】

資生堂レディス

女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディスが27日から4日間、神奈川・戸塚CC西C(6697ヤード、パー72)で開催される。1回目のリランキングで33位となった19歳の菅楓華(ニトリ)も出場。昨年12月まで行われた最終予選会(QT)で5位に入っていたが、その後に過少申告のスコア誤記が判明し失格。ショックを乗り越えたルーキーのこれまでを聞いた。

「毎試合すごく楽しみだし、今の実力でどれくらい通用するかも楽しみ」。26日の練習日、笑顔で話す菅の表情には充実感が漂っていた。

宮崎・日章学園高3年時に受験した昨年の最終プロテストに5位で合格。最終QTも5位で、前半戦出場権を確保したかに思われた。しかし喜びは束の間、3日後に過少申告のスコア誤記で失格となったことが発表された。

「伝えられた時はショックだったけど、『そこで立ち止まっていたら絶対に進めない』とお父さんから言われて気合が入った」

限られた出場機会。「やるべきことをやれば結果はついてくる」と奮起。連戦でも体重が落ちないように管理し、グリーン周りを重点的に練習した。推薦で出場したレギュラーツアーのデビュー戦、Vポイント×ENEOSでは7位と大健闘。その後も4戦中3度予選通過し、後半戦の出場権を得た。

「結果が出るまで怖くて……」。スコア記入が“トラウマ”になった時期もあるが、今は不安もない。憧れた舞台に厳しさを感じながら「毎日ゴルフができることが楽しい」と19歳らしく爽やかだ。ジュニアの頃から意識している笑顔がトレードマーク。いつ何時も忘れない。

THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe

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