緑区区民会議 高校生が意見出し合う 「若者の意見を」と初開催 相模原市緑区

意見を出し合う高校生と区民会議のメンバーら

緑区のまちづくりや課題解決に若者の意見を取り入れようと「緑区高校生区民会議」が6月21日、サン・エールさがみはらで開催された。緑区では高校生による区民会議の開催は初めてで、区内の高校に通う18人が参加。グループワークを通してそれぞれが区内の魅力について活発に意見を出し合った。

緑区区民会議(牧瀬稔会長)は、区の課題やまちづくりの方向性について協議を行う附属機関。区内のまちづくり会議や関係団体の代表者、学識経験者、住民ら25人で構成されている。区民会議の中で「いろいろな年代が住む緑区で、若い人の発想や意見を事業に取り入れる必要がある」と高校生を対象にした区民会議を開催する運びとなった。

区内4校が参加

当日は相原高校、橋本高校、相模原城山高校、津久井高校の2〜3年生が参加。生徒は3つのグループに分かれて、区の職員や区民会議のメンバーとともにグループワークに臨んだ。テーマは「緑区の魅力発信の手法」と「緑区がどうであれば住み続けるか、どうなれば住みたいか」。魅力発信の手法について生徒は、「イルミネーションや花火などには区外からもたくさんの人が見に訪れる。イベントをたくさんつくることで多くの人に魅力を伝えられる」「橋本を出発して、緑区を一周するバスツアーを開催する」「SNSを活用して動画を流したり、電子パンフレットを作って発信する」「スポーツができる広場や体育館をつくる」などの意見が挙がった。その後、各グループの代表者がそれぞれの意見を発表していった。

グループを代表して意見を発表した井口美愛(みう)さん(相原高)は、「学校の会議などで発表する機会はあるが、知らない人の中で発表するのは緊張したけど良い経験になった。住んでいるのは中央区で、緑区は育った場所で高校もある。縁ある場所の事を知れる機会になった」と話した。

同じく加納弘康さん(橋本高)は「同じ世代の人がいろいろな角度から意見を出し合い、すごいと感じる意見もあった。自分が知っている以上の緑区の魅力を感じることができた」と振り返った。

継続開催に意欲

会議を終え、緑区区民会議若者による区民会議小委員会の熊谷弘委員長は「津久井総合事務所の建て替えの意見を津久井高校の生徒に求めた際に、これから施設を利用する人の目線で我々が考えつかないような意見が出たこともあり、それが今回の高校生区民会議につながっていった」と開催のきっかけを話す。今回も活発な意見が交わされたことについては、「若者がどうしたら緑区に住み続けてくれるのか。自然がたくさんあるのは魅力だけれども、交通不便の課題もある。高校生が出してくれた意見を区民会議で参考にしていきたい」と話すと、「今後も2回、3回と続けていけたら」と継続的な開催に意欲を示した。

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