ラクス、受領した請求書の処理を効率化するクラウドサービス「楽楽請求」

by 石井 一志

株式会社ラクスは26日、紙や電子データで受領した請求書の処理を効率化するクラウドサービス「楽楽請求」を、7月1日より販売開始すると発表した。価格は月額3万5000円(税別)からで、10月1日からの提供を予定している。

「楽楽請求」は、取引先から届く請求書の受領から社内の申請承認、経理による支払処理、会計処理、保管まで、請求書受領後の一連の業務を効率化するサービス。紙の請求書については、スキャンして「楽楽請求」へ一括アップロードできるほか、メールで送付されてくる電子請求書は、指定のアドレスへの送付によって「楽楽請求」上に自動アップロードでき、紙や電子などを問わず、受領したさまざまな請求書を「楽楽請求」内で一元管理できるという。

アップロードされた請求書からは自動で情報を読み取り、支払情報をデータ化可能。請求書ごとの仕訳も自動作成するため、手入力での仕訳作業や支払用のデータの転記・作成が不要になり、手作業で起こるミスを防止するとした。

加えて、インボイス制度で必須項目となっている適格請求書発行事業者登録番号(T番号)を読み取り、国税庁のデータベースと自動で照合する機能も提供するため、法対応による請求書確認の負荷も軽減できるとのこと。

また、支払データを読み取り、支払申請に反映する機能を搭載しており、申請者が転記する必要がなくなる点もメリット。正確な内容で支払申請が上がってくるため、経理での修正や差し戻しの作業が削減される。

さらに、「楽楽請求」で作成した仕訳情報から会計システムに連携するデータ、支払処理を行うための振込データ(FBデータ)をワンクリックで作成することも可能。請求書の保存においても、電子帳簿保存法に対応しているので、「楽楽請求」にアップロードされた請求書を電子帳簿保存法に則った形で電子保管できるとのこと。

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