日焼けが気になる季節が到来! 紫外線ケアには日焼け止めが必須だけど、正しい選び方や塗り方は知っていますか?

紫外線ケアには日焼け止めが大事なのは、ご存じのとおり。身近なケア商品だが、選び方や塗り方など、正解を知らないまま使っていることもある。ゴルファーにとって大事な日焼け止めについて、山手クリニックの津田先生と花王の「ビオレUV」担当者・沼田慶介さんに素朴な疑問をぶつけてみた。

●SPFとかPAって、なんの数値ですか?
「紫外線の防御効果を示しています。SPFは、主にUV-Bによる日焼けの防止効果を表し、数値が大きくなるほど日焼けの防止効果が高くなります。最高位は「50+」です。PAは、UV-Aによる短時間で皮膚が黒くなる反応を指標にした防御効果を表していて、最高位は「PA++++」。「+」の数が多いほどUV-A防止効果が高いことを示しています」(沼田さん)
 
●日焼け止めはクリームやスプレーなど、どの形状を使うといいんですか?
「日焼け止めは1回だけ塗るのではなく、日常的に使うことが大切です。そのため『ベタつかない』『肌なじみがいい』など、使い勝手がいいものを選びましょう。スプレーは塗りムラの可能性があるので、外出先での塗り直しや手の届きにくい場所に使用するのがおすすめです」(津田先生)
 
●昨年、使い切れなかった日焼け止めを使ってもいいですか?
「一般的には未開封であれば、製造から3年間は問題なく使えます。一度開封した日焼け止めは、保管方法や使用方法などにより中身が変化することも。使用前にいつもと違う匂いがしたり、色が変わっていたなどおかしいと感じた場合は、使い残しの使用はお控えください」(沼田さん)
 
●塗り方のコツを教えてください!
「ビオレUVアスリズム プロテクトエッセンスを使用した場合。1円玉の大の量を肌にムラなくなじませます。顔も体も、少量ずつ肌にムラなくなじませていきましょう。汗をかいている場合はタオルやシートでふき取ってから塗ること。推奨使用量は顔全体で0.4グラム(1円玉大)。体であれば片腕のヒジから先で04グラム(1円玉大)です」(沼田さん)
 
「顔の塗り方は、額・両ほほ・鼻・アゴの5点に日焼け止めをのせ、指の腹でクルクル円を描くように塗り広げてください。塗り広げたら、内側から外側に向かって伸ばしていきます。腕の塗り方は、適量を塗りたい場所に直接のせて、円を描くように少しずつ塗り広げましょう」(沼田さん)
 
●日焼け止めと虫よけ、どちらを先に塗るといいでづか?
「汗をふく、保湿をするなど、肌を整えてから日焼け止めを塗るほうが、紫外線防止効果は高まります。虫よけは日焼け止めを塗ったあとに塗りましょう」( 津田先生)
 
●水で洗えば落ちますか?
「汗で落ちにくい工夫がされているので、水では落ちません。洗い残しのせいで肌トラブルが起きることも。クレンジング剤で落としたうえで、石けんや洗顔フォームで洗いましょう」(津田先生)
 
「花王ビオレUVの日焼け止めであれば、顔はメイク落としや洗顔料、体はボディウォッシュ、髪の毛はシャンプーで落とせます」(沼田さん)
 
●1日1回塗れば十分ですか?
「朝塗ったままだと、汗や水、衣類との擦れなどによりUV塗膜が落ちる恐れがあります。2~3時間おきに塗り直しましょう。汗をかいていればふき、1回目と同じ量の日焼け止めを塗ります」(沼田さん)
 
●日焼け後のケアはどうすればいいでしょう?
「日焼けは軽いやけどと同じ。濡れタオルで冷やし、こもった熱を取りましょう。十分に冷えたら、化粧水などをたっぷり塗り保湿します」(沼田さん)
 
津田淳子先生
つだ・じゅんこ/山手クリニック、国立スポーツ科学センター非常勤。皮膚科専門医。日本体育協会認定スポーツドクター。同クリニックは整形外科が主体。「日常生活は問題ないがゴルフのときに痛む」というお悩みに応えるゴルフスポーツ外来も開設している。
 
沼田慶介さん
紫外線ケアのプロフェッショナル。ゴルフが大好きな花王スキンケア事業部ビオレUV担当。
 
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