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中国地方でエアコンや扇風機が火元となる火災が2019~23年度の5年間で22件発生していたことが、独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)中国支所のまとめで分かった。同支所はリコール製品の使用や経年劣化が原因だったケースもあるとして、夏本番を前に使用前の点検を求めている。
火災の発生はエアコンが15件、扇風機が7件。いずれもけが人はいなかった。5県別では広島が10件と最も多く、岡山5件、山口、島根各3件、鳥取1件と続いた。
原因はエアコン3件がリコール製品、扇風機2件が古い製品の使用によるものだった。山口では21年6月、43年以上使用した扇風機から出火する事故が起きている。原因はモーター内の部品の劣化とみられている。
全国では19年度からの5年間でエアコンや扇風機の事故が403件発生。うち9割の378件が火災で9人が死亡した。NITE担当者は「夏本番を前にエアコンがリコール対象品ではないか、古い扇風機の動作に異常がないかを確認してほしい」と呼びかけている。