クールビズでも上着は「片付ける前に」雨が続いてジメジメの季節 暑さも本格化 新社会人必見!スーツのクリーニングどうしてますか?

雨の季節が本格化。暑さも日に日に増してきます。この季節、クリーニングのお世話になる機会も増えてくるのではないでしょうか。

スーツ姿もそろそろ板についてきた新社会人にとっては学生時代にはあまり縁がなかったスーツのクリーニングについてよく分からないという人も多いのではないかと思います。

いつ出せばいいの?気をつけることは?

クリーニングの基本を、専門家に聞いてきました。

ムラカミクリーニング 村上裕之社長
「目安としては3回と言いたいところですけど、ズボンは3回位上着は5~6回位着たら出したほうがまた着心地がよくなりますのでおすすめをしています」

山口市のムラカミクリーニングは1968年創業の老舗クリーニング店です。
クールビズが定着し上着を着る機会は以前に比べて減っています。

こういう時期こそ気をつけてほしいことがあると言います。

村上社長
「着たあとじゃなくて(クールビズ終了時)着る前にクリーニングに出すというという方が多くて、そうすると梅雨とか夏を越えているので落ちにくくなっているんですよね汚れが着たものは洗ってかたづけるっていう習慣がいいかなって思いますね」

すぐには目立たなかった汚れや汗が、時間がたつにつれて浮かびかがってくる場合もあるため、長く着ない場合は片付ける前にクリーニングに出すことを勧めています。

きれいに見える水も生地を傷める原因になることがあるそうです。
村上社長「水道水にも多少、塩素が入っていますので色の濃いものにかかったときは脱色する場合があります」

梅雨時期は、着るものが雨にぬれてしまうことも多くあります。
雨は、チリやさまざまな化学物質を含みながら落ちてきます。
簡単に拭き取って乾かす応急処置のあとは早めにクリーニングに出すのが望ましいそうです。

ちなみに、ウール地の一般的なスーツは油性の溶剤に洗剤を加えて洗う、ドライクリーニングが一般的ですが、汗を抜くためには水洗いをする必要があります。

水洗いは洗い縮みの可能性がありますが、クリーニング店では特別な技術で縮まない洗い方をするそうです。
自宅で洗濯機を使って洗えるスーツも手軽さから人気ですが、クリーニングに出すメリットもあるとしています。

村上社長
「スーツが洗いっぱなしで着れるかどうかって言うのはスーツによりますね、ノーアイロンといいながらちょっと襟にアイロンかけてやった方がいいなあと思うことはあるので」

スーツは体に合わせて立体的に仕立てられているのでアイロンのかけ方ひとつで着心地や見た目の風合いが大きく変わるということです。

クリーニングに出す際の注意が2つあります。

村上社長
「まずシミがついていればいつ何がついたかシミの箇所っていうのを伝えてくださったほうがよりシミが落ちる確率が上がりますので」

また、タグは、洗う際の重要な情報が表示されているので切り離さないようにしてほしいということです。

クリーニングできれいになって返ってきたスーツ。
この保管にも注意点が2つあります。

ひとつ、かぶせてあるビニールは取り去ること。
これは、単に持ち帰るときの汚れよけです。

保管のときにかぶせたままだと湿気やカビの原因にもなります。

通気性を確保する不織布などの素材でできているものや、服に防虫加工が施している場合を除いては、外して保管するのがお勧めです。

2つめは、ハンガー。

返却されるときは細いハンガーにかけられることが多くありますが、それは外して、肩幅に合った、厚みのある専用品を使うとシルエットを保てます。

クリーニング初心者の新社会人に、もうひとつ大事なのはなじみのクリーニング店をつくることです。

村上社長
「どのサービス業もそうですが『お得意様』には、いちいちいわなくても好みをわかってくれるとおもいます」

汚れや保管の相談に応じてもらえるとともに、着こなしなどにもアドバイスがもらえることもあります。
印象が仕事のできを左右することも多いビジネスの現場。
クリーニングの使い方をマスターするのも社会人への一歩かもしれません。

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