激震の韓国フィギュア 3年間資格停止の「キム・ヨナの後継者」イ・ヘインが顔出しでセクハラ否定「恋人だった」 23年世界選手権銀メダリスト

 イ・ヘイン

 フィギュアスケート女子で、23年世界選手権銀メダリストのイ・ヘイン(19)=韓国=が27日、韓国の「YTN」のインタビューに応じ、大韓スケート連盟から3年間の資格停止処分を受けた女子選手であることを公表。ただ、同連盟から指摘されたセクハラ行為については否定し、相手とされた男子選手については「恋人」だったと説明した。

 21日に韓国メディアが代表選手1人が5月にイタリア・ヴァーレーゼで行われた合宿で、男子選手に性的嫌がらせ、セクハラ行為を行ったとして大韓スケート連盟から3年間の資格停止処分を下されたと報じていた。

 イ・ヘインは飲酒については認め「明らかに私のせいであり、本当に本当に申し訳ないです」と謝罪した上で、セクハラ行為については「警戒心が足りなかった」とした上で「付き合っていた間にあったことなのに、セクハラと報じられて心が痛く、苦しい」と、否定した。

 同選手は23年の四大陸選手権で同国では10年バンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナ以来の金メダルを獲得。世界選手権でも銀メダルに輝き、キム・ヨナの後継者として注目された。3年間の資格停止なら、26年ミラノ五輪出場の可能性が閉ざされる。「ミラノのことが本当に切実で、このままなら挑戦することもできない。私の世界がすべて崩れたようで、悲しくて絶望的なもの」と、訴えた。

 同選手は再審を請求している。

 韓国の大韓スケート連盟は今月10日に同合宿中に女子選手2人が宿舎でビールなどの飲酒を複数回行ったとして、代表資格の一時停止処分を下したと発表していた。期間中に女子選手の宿舎を訪問した男子選手1人も資格停止処分を受けていた。同メディアによると、連盟のさらなる調査で飲酒とは別に、女子宿舎を訪れていた後輩男子選手に対し、女子選手1人が性的不快感を与える行為をしたと、していた。

 また、イ・ヘイン以外のもう1人の女子選手はセクハラを行った女子選手に性的な不快感を与える写真を撮るなどの行為を行ったとして、1年間の資格停止処分を受けた。

 1年間の処分を受けた女子選手も再審を請求している。女子寮を訪れた男子選手は戒告処分となった。

 同合宿は26年ミラノ五輪に向けた準備も兼ねて行われた。代表チームが海外で合宿するのは今回は初だったという。

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