メキシコ次期大統領、最低賃金引き上げとインフラ整備を表明

[メキシコシ市 26日 ロイター] - メキシコのシェインバウム次期大統領は26日、個人を対象にした増税は計画していないとした上で、主要インフラ事業への投資を継続し、最低賃金を引き上げると表明した。

10月に大統領に就任するシェインバウム氏は、ロペスオブラドール現大統領が進めた社会福祉プログラムの拡充を継承するとも表明した。

シェインバウム氏は記者団に「大胆な財政改革を行うことなく、現在の歳入で(歳出を)必要な分野に再配分することはできない」と語った。

通貨ペソはシェインバウム氏が6月2日の大統領選で勝利して以降、打撃を受けている。

シェインバウム氏はまた、2026年に予定されている米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直しは「軽微なもの」になると考えていると述べた。

この見直しは、シェインバウム新政権にとって大きな試練となるとみられている。11月の米大統領選でトランプ前大統領が勝利した場合、メキシコにとって特に影響が大きいとみられる。

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