汚職事件で有罪判決を受けた、大分県別府市上下水道局の元課長に対し、市が退職手当の返還などを求めている裁判が27日から始まり、元課長側は全面的に争う姿勢を示しました。
別府市上下水道局の元課長の男性は入札業者から現金を受け取った収賄の罪で有罪判決を受けていて、2200万円あまりの退職手当返納命令に応じていません。
これを受けて、市は今年4月、退職手当の返還を求めて大分地裁に提訴し、元課長が逮捕直前に自宅の土地と建物を親族に贈与した契約の取り消しも請求しています。
27日は大分地裁で第一回口頭弁論が行われ、元課長側は出席しませんでしたが、答弁書で全面的に争う姿勢を示しました。
一方、別府市は「今後の訴訟手続のなかで正当性を主張していく」とコメントしています。次の裁判は9月12日に行われる予定です。