敦賀から能登を応援!7月28日にライブ&物産イベント FM公開生放送、支援の輪広げる

能登復興イベントのチラシを手にする星出絵美さん=福井県敦賀市昭和町1丁目の敦賀FM放送

 能登半島地震の被災者を支援しようと、福井県敦賀市の市民団体「STAND UPつるが」は7月28日、同市神楽町1丁目の「カグール」周辺でイベントを開催する。石川県輪島市門前町の有志でつくるバンドによる音楽ライブや輪島の物産販売といった内容で、メンバーは「遠く離れた敦賀から応援の気持ちを伝えたい」と準備を進めている。

 福井県に特化したクラウドファンディングサービス(CF)「ミラカナ」で会場使用料やバンド機材のレンタル代などの資金を募っている。目標金額は50万円。

 復興支援イベントは、敦賀FMラジオのパーソナリティーなどを務める星出絵美さん(51)=敦賀市=が中心となって市民団体を立ち上げ、企画した。星出さんは元日の震災以降、「現地に行けなくても支援できることはないか」と考え、2月には敦賀FMで、輪島市の有志によるバンド「Non Policy」の曲を繰り返し流すヘビーローテーションに選定。避難所生活を送りながらライブ活動を行い、被災者を癒やし、元気づけている同バンドの歌声を多くの人に届けたいと敦賀に招くことにした。

 来月28日のイベントは「つながる音楽、食+α 敦賀と能登」と題して午前10時~午後3時に開催する。輪島塗の箸や器、魚の干物といった特産品を販売するほか、「Non Policy」メンバーによる地震や防災をテーマにしたトーク、防災グッズの展示・体験を行う。イベントの様子は敦賀FMハーバーステーションが公開生放送し、全国に支援の輪を広げたいという。

 星出さんは「イベントを機に改めて『あの日』のことを思い返し、敦賀の皆さんもいざというときに備えて防災意識を高め、避難行動などを家族で話し合うきっかけにしてほしい」と話している。

 ◇ミラカナとは 福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして福井新聞社、福井銀行、福邦銀行が連携。CFのレディーフォー、応援購入サービスのマクアケいずれかを通じて支援・購入を募る。累計支援額は2億1千万円、プロジェクトの達成率は91%(数字は2023年末時点)。

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