次期Apple Watchの「CADレンダリング画像」登場。“Ultra超え”の2インチに画面大型化か

Image:91mobiles/9to5Mac

今年秋の次期Apple Watchは10周年記念モデルとして「Apple Watch X」と呼ばれ、デザインが一新されると複数の情報源が伝えてきた。これまでは大まかなイメージ図しかなかったなか、細かな寸法も含んだ「CADレンダリング画像」をインドメディア91mobilesが公開している。

ここでいう「CAD」とは、一般的にはサードパーティのアクセサリー企業が独自に入手した図面を指している。91mobilesは「業界関係者」から得られたとのみ語り、具体的な情報源は明かしていない。

今回の予想CG画像は、これまでのような大幅なデザイン変更はなく、Apple Watch Series 9からの正統進化と言えそうなものだ。

最も大きな変更点は、ディスプレイサイズが2インチになっている点だ。現行のSeries 9は大きな方の44mmモデルでも1.78インチに留まるが、2インチと言えばApple Watch Ultraシリーズの1.93インチも上回る。

大型化した画面を搭載するためか、Apple Watch Xの筐体は約46×39.7×11.6mmになるという。Apple Watch Series 9の44mmモデルより大きいが、Apple Watch Ultra 2の49×44×14.44mmよりは小さい。

総じてApple Watch Xは、Series 9よりも大きくなるという。ディスプレイ周りのベゼルが薄くなるかどうかは、今回のCG画像からは確認できない。

こうしたリーク情報は、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏による予想とほぼ符合している。同氏は次期Apple Watchのサイズが、現行の41mm/45mmから45mm/49mmに大型化すると述べていた

そして全体的なデザインは、右側にデジタルクラウン(竜頭)とサイドボタン、丸みを帯びたボディなど、Series 9とあまり変わらない印象だ。ほか注目すべきは、バンド取付システムも変更されていないように見えることだ。

Image:91mobiles

現行の設計ではバンドの端を時計ケースの側面にスライドして付け外しできるが、この方式は少なからずの内部スペースを占めやすく、バッテリーの大型化や新型センサー搭載の妨げになっている。そのため、マグネット式に取って代わられ、これまでのバンドは流用できなくなるとの噂が根強い。

このCAD画像が正しいとしても、信頼性の高いリーカーが「バンド取付方法が完全に再設計される」と述べていることもあり、来年以降にマグネット式に移行する展開もあり得そうだ。

こうしたデザイン変更の一方で、次期Apple Watchには新型センサーが搭載され、高血圧の測定や睡眠時無呼吸症候群の検出もできると伝えられている

競合するサムスンの次期「Galaxy Watch7」シリーズもセンサーを強化するほか、生成AI機能「Galaxy AI」を健康モニタリングに活用すると示唆しているが、アップルもAIをApple Watchに導入するかどうか興味深いところだ。

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