踊場・立場・かまくら道 戸塚と泉結ぶ地名の由来 横浜市戸塚区・横浜市泉区

戸塚区と泉区を結ぶ長後街道。市営地下鉄ブルーラインが通る「踊場」は、夜中にネコが踊っていたという「ねこの踊場」伝説からその名がつけられている。

また「立場」は地名ではなく、明治中期に泉区中田の青木近右衛門さんが開業した店の屋号に由来するという。当時、長後街道を通って横浜港に向かう人たちが一休みする場所としてはじめた店が「立場」だったという一説がある。

同じく両区を結ぶ道の一つ「かまくらみち」。戸塚区で歴史の講演やガイドを行う戸塚見知楽会によると、1189年に源頼朝の軍勢が鎌倉から奥州に進撃した際の道だと説明している。

頼朝が利用したとされる3つのルート(上道、下道、中道)のうち、現在の両区を結ぶものが「上道」だ。

普段何気なく通行する場所や道もその歴史的背景を意識して歩くと、景色も変わるのでは。

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