ロシアの核ドクトリン見直し、米国は留意を=外務次官

[27日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は国内紙イズベスチヤに27日掲載されたインタビューで、米国はロシアが進めている核ドクトリン(基本原則)の見直しに留意すべきだと述べた。

一部の西側諸国が「ロシア恐怖症」的なアプローチを改めなければ、外交関係を格下げする可能性を排除しないとも発言した。

リャブコフ氏はプーチン大統領が核兵器使用に関するドクトリンの見直しを進めていることを明らかにしていると指摘。現在の核ドクトリンは「異なる時代、異なる状況」で作成されたものであり「敵対勢力が(核ドクトリンの見直しを)深刻に受け止めている」ことを期待すると述べた。

「私は(見直しの)結果を予想しないが、敵対勢力は大統領の言葉について考えるべきだ」とし「彼らは文字通り火遊びをしている。危険な妄想に浸るのではなく、世界に真剣に目を向け、ロシアには不変の国益があり、それを最後まで守り抜く用意があることを理解するようになるべきだ」と述べた。

また「いわゆる集団的西側諸国との関係が最も難しい局面で度重なる苦難があったにもかかわらず」ロシア側から外交関係を格下げしたことは一度もないとも発言。

その上で「現状では大使館、大使の仕事が特に難しくなっており、このまま放置すべきではない」とし「将来のいかなる選択肢も排除しない。全ては敵対勢力がどう行動するかにかかっている」と述べた。

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