豊かな自然守る大切さ、歌声に乗せて 「ナマケモノ倶楽部」豪歌手が京都府宮津市でライブ

自然の豊かさの大切さを伝える曲を歌い上げるアンニャさん(右から2人目)ら=宮津市新宮・ヤポネ島

 環境活動家でシンガー・ソングライターのアンニャ・ライトさん(56)=オーストラリア在住=のライブが、京都府宮津市新宮の居酒屋兼民宿「ヤポネ島」であった。アンニャさんは日本語を交えて、自然の豊かさを守る大切さを歌い上げた。

 アンニャさんは1999年に文化人類学者の辻信一さんらと環境負荷の少ない社会を目指す「ナマケモノ倶楽部」を結成。設立25周年を記念して5月22日から6月28日まで、「希望のキャラバン」を行っている。娘のパチャさん(23)、息子のヤニさん(20)と一緒に、植物の種の交換会を開きながら全国各地を回っている。

 ライブでは、アンニャさんがエクアドルに生息するナマケモノの保護や森林保全の活動を紹介。親子3人で、鳥や魚が暮らす森や海を守ること、人間と自然との強いつながり、スローな暮らしを表現した曲を披露した。「希望の種をまこう」といった日本語の歌詞を交えて歌った。

 ライブに先立ち、アンニャさんは宮津市内のゲノム編集技術を使った魚の養殖施設を洋上から視察。自然を人間が改変する取り組みを批判する場面もあった。

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