【なぜ】所持だけで違法 「かすみ網」約2万6000円相当販売で…販売業者を書類送検 購入者ら8人も密猟の疑い 東京

違法な「かすみ網」を販売したとして、販売業者の男が東京・高島平警察署に書類送検された。
また、違法な網を購入し密猟した疑いで、客ら8人も書類送検されている。
「かすみ網」は乱獲につながり、生態系を壊す可能性があるため、所持するだけでも違法だという。

“かすみ網”所持で9人逮捕

細くて見えづらい“ナゾの網”をめぐり、警視庁高島平署に9人が書類送検された。
“ナゾの網”は、鳥の捕獲に使用される「かすみ網」と呼ばれるものだ。

この網をネット販売した疑いで、販売会社と51歳の社長の男が書類送検された。
また網を購入し、野鳥を密猟したなどの疑いで、客ら8人も警視庁に書類送検されている。

51歳の男は2022年以降、あわせて8張りを約2万6000円で販売していた。

なぜ違法?…乱獲につながる網

実はかすみ網は、販売や使用はもちろん、「所持」も禁止されており、網が「見えづらいこと」が問題とされている。

「かすみ網」は、山や森の木に仕掛けると飛んでいる鳥たちが視認できず、一度で簡単かつ大量に野鳥を捕まえることができてしまうのだ。

そのため、乱獲につながり生態系を壊す可能性があるとして、所持も禁止されている。

「かすみ網」を販売した社長や購入した客らは容疑を認めているという。
(「イット!」 6月26日放送より)

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