マークシートはヤマカンで答えたら何点取れる? テストがヤバい時に一度は考える禁断の奥の手【マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話】

ヤマカンは当てにできる?

余事象の考え方で求める

3択問題が10問あり、これをすべてヤマカンで答えたとき、少なくとも1問正解する確率はどのくらいでしょう? これは求めたい確率の反対、そうでない確率を考えると簡単に求めることができます。これを「余事象」といいます。
少なくとも1問正解する確率の反対(余事象)は、1問も正解しない確率、すべて間違える確率のことです。
したがって、すべて間違える確率を出して、1から引き算すれば、少なくとも1問正解する確率を求めることができます。

ヤマカンで少なくとも1問正解する確率

具体的に計算してみましょう。1問の3択問題を間違える確率は3分の2なので、10問の3択問題をすべて間違える確率は、これを10回かけ合わせたものになります。
(2/3)の10乗=1024/59049=0.017=約1.7%
したがって、少なくとも1問正解する確率は1-0.017=0.983で約98.3%になります。
10問の3択問題をすべてヤマカンで答えても、約98%の確率で少なくとも1問は正解できるのです。
わからない問題に出会っても、とにかく答えを記入しておけば、何
かしらは当たるといえるでしょう。
この余事象の確率は、さまざまなところで応用できます。

出典:『マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話』

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