陸上日本選手権でアクシデント 女子100mで18歳新星・山形愛羽が負傷急失速で涙→医務室直行

陸上日本選手権、女子100メートル予選に出場した山形愛羽【写真:奥井隆史】

陸上日本選手権

今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権初日が27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子100メートル予選では、18歳・山形愛羽(あいは・福岡大1年)がレース終盤に負傷し、12秒93(追い風1.5メートル)の組8着で予選落ち。身長154センチの小柄ながら高速ピッチを武器とする新星がアクシデントに見舞われた。

山形はピストル音とともに勢いよく飛び出した。中盤まで先頭争いに加わったが、終盤に急失速。最下位に終わり、レース後は歩けなかった。車いすで医務室に直行。両手で顔を覆い、涙した。

昨夏の全国高校総体で100メートル&200メートルの2冠。今年5月の世界リレーは4×100メートルで日本のアンカーを務めた。今月16日までの日本学生個人選手権200メートル決勝では、23秒53(追い風1.4メートル)の大会新記録で優勝。100メートル決勝でも11秒41(同1.7メートル)のU20日本新、大会新で2冠を達成した。

ともに自己ベストを更新した伸び盛りの18歳。大舞台でまさかの結果となったが、夢に描く2028年ロサンゼルス五輪出場へ復帰が待たれる。

THE ANSWER編集部

© 株式会社Creative2